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神戸〜中越〜能登〜中越沖〜栗駒山麓へ

ひまわりアート:神戸から中国・四川へ 子どもらが制作

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自ら描いた「世界にひとつだけのヒマワリ」を手に笑顔の子どもたち=神戸市灘区の県立美術館原田の森ギャラリーで

 中国・四川大地震(昨年5月)の被災者を励まそうと、神戸市灘区の兵庫県立美術館原田の森ギャラリーで7日、約200人の子どもらがヒマワリをモチーフにした巨大アートの制作に取り組んだ。今月中に完成し、7月に現地に届ける。

 参加したのは阪神大震災(95年)で女児2人が犠牲になった同市の絵画造形教室「アトリエ太陽の子」に通う園児、児童ら。長さ130センチの画仙紙に水墨や絵具でヒマワリを描き、高さ約2.6メートル、幅約12メートルのキャンバスに花畑のようにあしらった。予定の1000本のうち、この日までに500本を描いた。

 ヒマワリは阪神大震災からの復興を象徴する花とされる。市立美野丘小6年の西尾啓子さん(12)は「墨と水の使い方が難しかったけど、大きいヒマワリができた」と話した。【中尾卓英】

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毎日新聞 200927日 2230分(最終更新 27日 2233分)


学ぼう:「暮らしの学校だいだらぼっち」 防災訓練を子どもたちが運営
 ◇「暮らしの学校だいだらぼっち」=長野県泰阜村の山村留学施設

 長野県泰阜(やすおか)村の山村留学施設「暮らしの学校だいだらぼっち」では、子どもたちが考え、運営する防災訓練を実施している。マニュアルではなく、創意工夫で災害に対応できる力を養うことが狙いだ。

 施設は首都圏などから集まった10~15歳の19人が、里山の間伐作業やまき割りといった山村暮らしを体験する。普段の日課やイベントは子どもたちがアイデアを出し合って決めている。防災訓練もその一つだ。

 新潟県中越地震発生後の05年2月、子どもたちは被災地を訪れ、雪かきボランティアに参加した。この体験から防災活動に取り組むことにした。中学3年の佐々木春菜さん(15)は「自分で考えた経験は、家に帰っても役立つ」と振り返る。

 防災訓練は、すべて子どもたちで運営する。これまでに▽水害想定のカヌーツーリング▽消火器を使った消火訓練▽AED(自動体外式除細動器)を用いた救急救命法の講習--などを実施してきた。施設代表補佐の片山健太さんは「自然体験は災害時の対応能力につながる。さらに自分たちが運営することで、柔軟に対応する力を養える」と話している。【仲村隆】

毎日新聞 200924日 東京朝刊


被災地:餅でエール 神戸から宮城、新潟、能登へ

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能登半島、中越沖、宮城沖各地震の被災地に贈るもちを作る阪神大震災の被災者ら=神戸市長田区で2008年12月23日午後3時半、幾島健太郎撮影

 阪神大震災(95年)で大きな被害を受けた神戸市長田区にある防災公園「日吉町ポケットパーク」で23日、地域住民らによる餅つきがあった。餅は新潟県中越地震(04年)、同中越沖地震(07年)、能登半島地震(同)、岩手・宮城内陸地震(今年6月)の被災地に振る舞うことにしており、参加者らは「被災地同士、互いに励まし合って正月を迎えよう」と、きねを握る手に力を込めた。

 パークがある日吉町5丁目は震災で住民27人が犠牲になった。「震災を風化させないために、被災地同士の結びつきが必要」と同5丁目自治会が餅つきを計画。この日は約600人が参加し、早朝から約7時間かけて計350キロをつき上げた。

 このうち、新潟県中越地震の旧山古志村(現長岡市)、同中越沖地震の柏崎市、能登半島地震の石川県輪島市門前町、岩手・宮城内陸地震の宮城県栗原市の計4カ所に15キロずつ届ける。市役所や現地のNPOを通じて、被災者らに配布する。それぞれに「一日も早い復興を」などと書いた激励の寄せ書きも作った。

 自治会長の石井弘利さん(67)は「同じ苦しみを知る者として、思いを込めてついた。餅を食べて元気を出してほしい」と話した。【金志尚】

毎日新聞 20081224日 230分(最終更新 1224日 230分)


能登半島地震:
復興だより 被災地に学ぶまちづくり 静岡の大学生ら穴水町へ /石川
 ◇当時の状況、苦労など直接取材--富士常葉大の環境防災学部の学生

 能登半島地震(昨年3月25日)からの復興を通し、まちづくりのあり方を考えようと、富士常葉大(静岡県)の環境防災学部の学生ら22人が穴水町を訪れている。18日は被災者から被災時の状況などを調査。熱心に耳を傾け、メモを取っていた。19日は輪島市門前町の総持寺を訪れるという。【栗原伸夫】
 ◇「社会に出て役立てたい」

 学生らは17日に同町へ。18日はグループで商店や飲食店などを訪問。3年の田代峰利さん(20)ら4人は穴水大宮の宮司、関政始さん(63)に取材した。関さんはトイレや風呂など水回りが壊れた苦労を紹介。「日本は地震が多いので、『いずれは穴水にも』と思っていたが、こんな大地震が来るとは」と当時を振り返り、境内の修復の様子を説明した。

 この後、商店街で、自宅が全壊した女性3人が復興のために立ち上げた飲食店「ホットちゃん」を訪問。開店までの苦労などを聞いた。

 佐々木静江さん(58)は「パート先にいたら、大きな音と横揺れで目まいかと思った。避難したら大騒ぎになっていて、まさかと思った」と振り返る。店のいきさつについて辻本のり子さん(60)は「意気込みだけはあったけど、商売は難しい。それでも一歩踏み出さないと何も始まらないと思った」。皆森照子さん(59)は「まちを元気にしたい。お年寄りのため、地元食材を使って料理が作れたら」と話す。

 3人は学生に「静岡県は東海地震の可能性があるから、少しでも参考になるとうれしい。被災地を回って、各地の復興を教えてほしい」と声を掛けた。

 公務員を目指している田代さんは「力強さと、生き生きした表情に驚いた。この経験を将来、人の気持ちが分かる行政につなげられれば」。池田浩敬教授は「復興やまちづくり、防災を学び、実際に参加することで、地域の一員となった時に生かしてほしい」と話していた。

毎日新聞 20081219日 地方版

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刈羽村で震災後初の「かりわ元気まつり」3月スナップ

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中越地震から4年、長岡市で追悼式/阪神被災者と出会い、交流すすむ

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山古志のひまわり、神戸から移植されて、今年も見事に咲きました

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お茶わんプロジェクト栗駒7月20日/岩手・宮城地震

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お茶わんプロジェクト花山7月21日/岩手・宮城地震

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