Burma Cyclone
ミャンマー(ビルマ)サイクロン

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NGO:サイクロン被害のミャンマーに支援継続を呼び掛け

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サイクロンの被災地となったミャンマーのティンガンジー村

 大型サイクロン「ナルギス」がミャンマーを襲ってから5月2日で1年となるのを前に支援を続けるNGO「難民を助ける会」(東京都品川区)は4月30日、現地スタッフのミャンマー人女性2人を招いて活動報告会を開き、支援継続を呼び掛ける。3月下旬に現地を訪れた同会の野際紗綾子(さやこ)さん(32)は「被災地の報道が減るなど世界の関心が薄れている。無関心が犠牲者を増やす」と訴えている。

 同会は被災直後から、最大の被災地となった南西の沿岸部で支援物資配布や医療支援などを実施。今も多くの人が廃材とビニールシートを組み合わせた仮設小屋に住み、劣悪な衛生状態の中、わずかな収入と支援物資で食いつないでいる状態だという。

 野際さんは3月下旬、住民約600人が死亡したとされるティンガンジー村を訪れた。妻や長女と暮らすハン・ニェントさん(49)は、漁業で生計を立てていたが家とボートを流された。現在は建設作業の日雇い労働をしているが、物資配給がない日は食事を取れないこともある。ハンさんは「娘に食べ物を与えられず、学校にも行かせられない」と話しているという。

 野際さんは「被災者は将来に絶望し生きる気力を失いつつある。生活再建を進めるために、漁網や農業用の肥料、種子など産業に必要な物資の援助が急がれる」と話す。

 ミャンマー軍事政権は08年7月、被害について死者9万人、行方不明者4万人と発表。一方で、家や家族を失う被害を受けた人は240万人に上るとの国連の推計もある。

 活動報告会は30日午後6時15分~8時半、東京都渋谷区神宮前5の東京ウィメンズプラザで。参加無料、定員は先着100人。問い合わせは同会(03・5423・4511)へ。【福永方人】

毎日新聞 2009年4月25日 11時53分(最終更新 4月25日 15時28分)


ミャンマー:
サイクロン被害 金融危機で支援に影 被災半年、テント生活者依然多く

 ◇「ナルギス」から半年

 大型サイクロン「ナルギス」のミャンマー直撃から2日で半年。懸念された大規模な食糧危機や感染症の発生は抑えられているが、ミャンマー軍事政権による人権抑圧や世界的な金融危機の影響が、海外からの支援に暗い影を落とす。被災地では依然、多くの住民がテント生活を送り、住居や農業施設再建が急務となっている。

 被災直後の5月中旬と、9月下旬~10月上旬の2回にわたりミャンマー入りした日本赤十字社の粉川直樹さん(56)によると、最大被災地のエヤワディ管区では支援団体による水や食糧、医薬品配布が現在も続く。今なおビニールシートで暮らす被災者も多く、「トタンや竹といった住宅用材料の支援が今後の課題」と話す。最新の国連報告書によると、同管区などでは5歳以下の約6000人が栄養失調状態という。

 また、国連はこれまで国際社会に4億8000万ドル(約470億円)の資金援助を要請したが、10月上旬の段階でまだ「半額しか集まっていない」(国連)のが現状で、金融危機により援助縮小の懸念も広がる。

 ミャンマー国内で8万~10万人が従事する繊維産業も、金融危機で外国からの受注が激減。ミャンマー国内の経済自体が危機に直面している。【篠田航一】

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 ◇「農業復興状況 6割程度の印象」--FAOミャンマー代表に聞く

 国連食糧農業機関(FAO)ミャンマー代表として農業支援に当たる今井伸氏(59)に、サイクロンに直撃されたイラワジ(エヤワディ)河口地域の復興状況について聞いた。【聞き手・バンコク藤田悟】

 ヤンゴン、エヤワディ両管区全体の田85万ヘクタールのうち、92%に当たる面積で作付けができた。しかし、通常は6月に田植えを終えるところが今年は8月までかかったため、収穫量は3割ほど下がるとみている。被災地域での農業の復興状況は6割程度という印象だ。

 サイクロンでは海水流入を防ぐ築堤1100キロが破壊された。11月には乾期に入り海水逆流が始まるため、改修を急ぐ必要がある。しかし、国際支援が滞り、改修費用が不足。放置すれば塩害で大きな影響が出る可能性が高い。

 FAOは約41億円の支援を求めたが、実際は約13億円にとどまっている。ミャンマー国内の政治・人権問題を理由に欧米諸国が支援金を出し渋っているためだが、あくまで人道援助であり緊急の対応が必要だ。

毎日新聞 2008年11月2日 東京朝刊


ミャンマー:
長井さん、凶弾に倒れ1年 所属通信社の山路代表、講演--高松 /香川

 ◇「長井さんの遺志継承」訴え

 昨年9月にミャンマーで反政府デモを取材中に銃撃されて死亡した、ジャーナリストの長井健司さん(当時50歳)を悼んで、長井さんが所属していたAPF通信社の山路徹代表がこのほど、高松市玉藻町のアルファあなぶき小ホールで講演。「ミャンマーの真実」と題して、長井さんの死から1年を振り返り、「最後まで握りしめていたカメラはまだ返ってきていない。何を記録して何を伝えたかったのか。残った者が伝えないといけない」と集まった聴衆に訴えた。【三上健太郎】

 軍事政権下のミャンマーで凶弾に倒れた長井さん。日本の警察は、撃った兵士の所属部隊、銃の特定、至近距離から撃たれたことなどを特定したが、ビザ発給が難しく入国さえままならぬ“国境の壁”が厚く、最終的な対応は外務省にゆだねるしかないのが実情という。ミャンマー側は、長井さんは流れ弾に当たった、カメラも存在していないと主張。「ねばり強くやっている」としか返答のない外務省に対し、山路さんは「日本はミャンマーにこれまでODAで多額の援助をしてきたのに、何もモノが言えない」と批判。「我々としては独自に調査するしかない」

 山路さんたちにできることは「映像を集めること」だった。当時の状況を撮影したカメラは4台あるとみて、国境付近の村まで探しに行くなどして、事件の前後53分間を撮影したテープを発見した。また、長井さんが撃たれる瞬間を目撃したという男性を探し当てた。その男性によると、長井さんは民衆が暴行を受けたり弾圧されている様子をずっと撮影しており、その間、軍にずっと監視されていたという。

 長井さんの死後、「何で危ない所に行くんだ」「死んだら意味がない」などと批判が寄せられたというが、山路さんは、「命あってのものだと当然分かっている。でも、戦禍で苦しんでいる人たちと同じ場所に立って、事実をとらえて伝えないと、伝えられないことが山ほどある」と訴えた。「長井さんが伝えたかったことは、一般の国民に銃口を向ける軍事政権の姿。だからデモの最前線にいた」

 先月、長井さんの故郷・愛媛県今治市であった一周忌。「カメラもまだ、真相究明もまだできていない」との思いから、「申し訳ない」と墓前で手を合わせたという。「長井さんの遺志をくみ、自分たちが正しいと思えることを続けていく。それが長井さんに対してすべき最大のこと」と力強く話した。

毎日新聞 2008年10月31日 地方版


ミャンマー:
長井さん射殺に抗議 外務省に5万人署名提出
 昨年9月、ミャンマーの反政府デモを取材中のジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)が射殺された事件で、「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」(木下黄太代表)と長井さんの妹小川典子さん(48)が24日午前、ミャンマー政府に対する約5万人の抗議署名を外務省に提出した。同日午後にはミャンマー大使館にも提出する。
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日本に住む外国人難民数は、昨年ミャンマー出身者が最多となった。
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Kids at risk in wake of Myanmar cyclone
BANGKOK, Thailand (AP) -- Children may account for a third of the victims killed in Myanmar's cyclone and those who survived could now be at risk of human trafficking and sexual abuse in chaotic refugee camps, the U.N. and other agencies said.
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ミャンマー:
コメ生産設備壊滅…不満深刻化の可能性
 【バンコク矢野純一】死者・行方不明者13万人を出したサイクロン「ナルギス」の直撃で、生き残ったミャンマー農民は、目前に迫った2期目の田植えを前に種もみの確保に必死だった。だが全土の6割のコメを生産する被災地では、稲作を担う農民の人的被害が大きく、また生産設備も壊滅的な被害を受けた。コメの価格高騰や不足が全国に広がるのは必至で、ヤンゴンでの反政府デモに発展した昨年のガソリン値上げ同様、国民の軍事政権に対する反発が強まる可能性もある。
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1 million left homeless in cyclone‐hit Myanmar
YANGON, Myanmar (AP) - Cyclone victims in Myanmar's biggest city faced new challenges on May 7 as markets doubled prices of rice, charcoal and bottled water, belying government claims that life was returning to normal after a storm that claimed at least 22,000 lives.
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ミャンマー:
救援遅れ、感染症など二次被害拡大の可能性
 【バンコク藤田悟】大型サイクロン「ナルギス」がミャンマーを直撃してから12日で10日が過ぎた。軍事政権は国際機関による救援物資の被災地への輸送を11日にようやく認めたが、被災地には感染症の恐れや飢えが急速に拡大。支援関係者は救援活動の遅れによる「二次被害」が広がる可能性が高いと警告している。
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ミャンマー:
不明22万人、死者6万~10万人 国連推計
 【バンコク藤田悟】ミャンマーを直撃したサイクロン「ナルギス」の被害について、国連人道問題調整事務所は11日、「行方不明者は22万人に上る」との推計を発表した。死者数は6万3000~10万人、救援が必要な被災者は122万~192万人と推計している。70年に最大55万人が死亡したとされるバングラデシュでの被害に次いで、20世紀以降では過去最悪級のサイクロン被害となる可能性も出てきた。
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ミャンマー:
サイクロン犠牲者「10万人超も」…国連
 【ニューヨーク小倉孝保】国連は9日、ミャンマーの大型サイクロン「ナルギス」の被害支援に関する緊急協議を開いた。この中で国連は、死者数が「6万3000~10万人、それ以上になる可能性もある」と報告。今後半年で人道支援のために必要な費用を1億8730万ドル(約196億円)と試算し各国に支援を要請した。
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ミャンマー:サイクロン被害
神戸大の学生団体、被災者の支援へ募金活動/兵庫
 ミャンマー(ビルマ)の大型サイクロン被災者を支援するため、神戸
大の学生団体「Truss(トラス)」が募金活動を始めた。軍事政権
下で支援が届かない被災者のため、同国最大都市ヤンゴンにいる元神戸
大留学生を通じ、医薬品や生活物資支給に役立てる。
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ミャンマー:援助規制が影響、物資4割しか届かず

 【バンコク藤田悟】ミャンマーではサイクロンの直撃から1カ月が過
ぎようとしているが、「緊急援助が必要な被災者240万人のうち、援
助が届いたのは4割強」(国連)にとどまるなど、これまでの軍事政権
による救援活動規制の影響が尾を引いている。
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ミャンマー:軍事政権がキャンプ閉鎖「自立促す」

 大型サイクロン「ナルギス」がミャンマー南西部を直撃してから、2
日で1カ月となる。国際社会の圧力を受けて、外国からの救援関係者の
受け入れ拡大などに乗り出した軍事政権だが、一方で自宅を失った被災
者が暮らす避難キャンプを、自立を促すためとの理由で閉鎖し始めてい
る。すべてを失った住民を放り出す措置に、被災者や国際社会の反感が
高まるのは必至だ。【篠田航一】
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ミャンマー:国際緊急援助隊の医療チーム23人を派遣へ

 政府は28日、ミャンマーのサイクロン被災救援のため、国際緊急援
助隊の医療チーム23人を派遣することを正式に決めた。29日に成田
空港から出発し、同日中にミャンマー入りする。ミャンマー政府は当初、
国外からの人的支援の受け入れを原則として拒否していたが、23日に
国連の潘基文(バンギムン)事務総長の説得に応じて受け入れを表明し
た。日本は25日に先遣調査隊4人をミャンマーに派遣していた。
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ミャンマー:サイクロン被災地 立ち入り制限を緩和

 【バンコク藤田悟】ミャンマー軍事政権は28日の国営紙を通じ、サ
イクロン「ナルギス」の被災地に「希望者は援助を直接届けることがで
きる」と発表した。軍事政権はこれまで一般市民の被災地立ち入りを厳
しく規制し、援助物資の配給は当局や翼賛団体を通じるよう強制してい
た。・・・

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Photographer's death focuses spotlight on Myanmar
Buddhist monks' peaceful protests against the military junta ruling the Southeast Asian nation of Myanmar were suddenly given headlines across the globe as Myanmar soldiers gunned down Japanese photojournalist Nagai Kenji.
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GIVE PEACE A CHANCE
Ono Yoko maintained the importance of protecting one's own life when she was asked to comment on the deadly pro- democracy demonstrations in Myanmar during an exclusive interview with the Mainichi on Oct. 8.
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毎日新聞【特集】ミャンマーからの緊急報告
NPO IDO-Shien Forum