Homeless picks up the empty can for life
空き缶の回収を禁止する条例に反対する

    ▽    ▽    ▽

重複受領の方、失礼いたします。

舟木です。

すでにご存知の方も多いかと思いますが、
表記の件、昨日28日の本会議で、
残念ながら条例が可決されてしまいました。

ホームレスの人たちに対する支援について、
付帯決議が付されているので、
今後も引き続き市議会や行政に働きかけ、
しっかり実行させていく必要があります。

この間、全国各地の皆様にご支援、ご協力を頂きました。
改めて感謝申し上げます。

全国に広がる動きを京都で止められずとても残念ですが、
このままで終わるわけにはいきません。
今回の取り組みを糧にしてさらに運動を広げていきたいと思います。

昨日、反貧困ネットワーク京都として抗議声明を出しましたので、
ご参考までに添付いたします。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。



-----以下、抗議声明-----


野宿者の生存を脅かし、排除を助長する条例の採択に対する抗議声明


わたしたちは、京都市会9月定例会に提出された、家庭から出された「缶・びん・ペットボトル」及び「大型ごみ」の持去りを禁止する条例改正案を、野宿者の生存権を侵害し、野宿者に対する社会的排除を助長するものであると考え、採択に強く反対してきました。

しかし、本日、条例案は賛成多数で可決されてしまいました。付帯決議が付され、自立が直ちに困難なホームレスの人たちに対する職業訓練制度の創設、都市雑業の創出等の施策の実施と積極的な取り組みを推進する旨盛り込まれましたが、抽象的な内容にとどまり、具体的な提案はまったくなされていません。

そもそも、野宿者の多くは、労働政策や福祉施策からこぼれ落ち、あるいは排除されてきた経緯があります。空き缶等の回収は、日々の生活の糧を得る収入源であると同時に、労働に従事することで、人間としての誇りを保持する貴重な場となってきました。今回の条例可決は、これまで社会的排除を受けてきた彼ら彼女らに更なる追い打ちをかけて、その貴重な場さえも奪うものです。働く意欲どころか、生きる意欲さえ失わせる危険性が大きく、到底容認できるものではありません。

この間の反対運動には、一般の市民、とりわけ二十代、三十代の若者たちが数多く参加しました。派遣切りや雇い止め等による使い捨ての悔しさ、就職活動で何十回も不採用となり自分を否定され続ける辛さを体験し、あるいは間近に見聞きしてきた若者たちにとって、今回の条例案は決して他人事ではなく「地続き」の問題だったからです。

誰もが一人の人間として尊重される社会を実現するために、今こそ、野宿者が生み出されてきた社会的な背景や野宿者の生活実態を踏まえ、適切な労働政策や福祉政策が講じられなければなりません。

わたしたちは、今回の条例案の可決に対して強く抗議するとともに、今後、付帯決議に基づいて実効性ある施策の実現を求め続け、さらに反貧困の運動を広げながら、共生社会の実現を目指します。

2010年10月28日

反貧困ネットワーク京都



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〒604-0982
京都市中京区御幸町通夷川上る松本町568
京歯協ビル3階 つくし法律事務所
Tel:075-241-2244 / Fax:075-241-1661
 弁 護 士   舟  木    浩
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空き缶の持ち去り禁止条例に論争 野宿者「生きる糧だ」(1/2ページ)
OSK201010280066
街角の集積所に出された空き缶やペットボトルなどの資源ごみ。アルミ缶を選んで持ち去る業者が後を絶たないという=27日午前、京都市東山区、岡見写す

 資源ごみをめぐり、京都市が指定業者以外の回収を禁じる廃棄物処理条例の改正案が28日、市議会で可決された。回収前の空き缶を持ち去って転売する業者が相次いだためだが、缶集めで暮らすホームレスの支援団体が「生きる糧を奪うな」と反発。市はホームレスに仕事を紹介する支援策も決めた。同様の条例は各地で施行、検討されており、行政の対応が注目されている。
 回収が禁じられるのは、街角の集積所に出される空き缶、びん、ペットボトルなどの資源ごみ。条例改正のきっかけは、金属価格の高騰を背景に、空き缶を無断で集め、転売しているとみられる業者が目立ったためだ。市民からは「業者らしき車が大量に缶を持ち去った」「市指定の有料ごみ袋で出す意味がない」といった苦情が寄せられていた。
 市が指定業者に空き缶を売却する収益は年間1億円前後で、財政難の市にとっても貴重な財源。来年4月に施行される改正条例では、指定業者以外の資源ごみ回収や持ち去りが禁じられる。ただ、違反者に対する罰金や過料などの罰則規定はない。
 ところが、こうした市の動きに、ホームレスの支援団体などが反対の声を上げた。今月20日には、支援団体のメンバーら約350人が市役所を「人間の鎖」で囲み、「野宿者を排除するな」などと抗議した。
 反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんも駆けつけ、「野宿者が生活の糧とする空き缶回収の禁止は時代に逆行する動き。住民と野宿者の双方が納得できる形をつくることが行政の仕事」と訴えた。
 京都市内では、資源ごみ回収日の朝になると、空き缶を徒歩や自転車で集めて回るホームレスが少なくない。鴨川の河川敷で暮らす男性(66)は週3日、空き缶を集めて暮らす。転売すると1キロ70~100円になる。「禁止されたら収入がなくなる。不況が続き、高齢では仕事も見つからない」とこぼす。

空き缶の持ち去り禁止条例に論争 野宿者「生きる糧だ」(2/2ページ)

 抗議の声を受け、市は今月に入り、ホームレス124人から聞き取り調査を実施。40%が就職を希望し、空き缶集めを続けたい人は6%にとどまった。調査を踏まえ市は来年度から、常勤的な仕事に加え、ビルの管理・清掃業務や調理補助などの短期や訓練的な仕事も紹介する。
 市議会は28日、「ホームレスの一部が空き缶収集で収入を得ていることも事実。ホームレスの自立支援策をより一層速やかに推進する必要がある」とする付帯決議も可決した。
■資源ごみ持ち去り禁止条例、各地で制定
 資源ごみの持ち去りを禁じる条例は2003年以降、東京都杉並区や世田谷区、札幌市、横浜市、さいたま市、大津市などで制定された。
 違反すると罰金20万円以下の罰則がある世田谷区では08年、古新聞を持ち去った業者の有罪が確定。区はトラックで根こそぎ持ち去るような悪質な業者を中心に規制しており、ホームレスの場合には口頭で注意しているという。
 大阪府内では6市が資源ごみの持ち去りを条例で禁止し、河内長野市と茨木市では違反者に罰金を科している。河内長野市では08年に20万円以下の罰金を科す条例を施行したところ、紙類や缶、びんの回収量が増えたという。同府箕面市も、空き缶などの資源ごみの持ち去りを禁じる条例改正案を12月議会に提出し、来年度中の施行をめざす。
 厚生労働省がまとめたホームレスの自立支援に関する基本方針では、自治体に対し「アルミ缶回収など職種の開拓や情報提供を行う」と支援策を示している。(岡見理沙、柳谷政人)


    ▽    ▽    ▽

京都の舟木さん

この理不尽な動きが全国にひろがるのを防ぐには、やはり京都の運
動が大きな役割を果たします。さらに期待を込めて応援しています。

ぽっぷす 長谷川


On Oct 25, 2010, at 11:12 AM, funaki hiroshi wrote:

重複受領の方、失礼いたします。

舟木です。

先ほど、京都市長と京都市会議員(全員)に要望書を届けてきました。

土日を入れてわずか3日間でしたが、
全国各地から44の団体や有志の集まりから賛同を頂きました。

本当にありがとうございました。

また、それぞれメッセージなどを頂き、大いに勇気づけられました。
個別に応答できず申し訳ありませんでした。

今回の集約に間に合わなかった団体もありますが、
27日の委員会までの短期間に情勢を変える取り組みにて、
ご理解、ご容赦頂ければ幸いです。

新たに、本日から空き缶回収禁止条例デモ実行委員会のメンバーが、
京都市役所前でハンストを開始しました。
※ブログ
http://blog.livedoor.jp/akikankyoto/
※ツイッターのアカウント
http://twitter.com/akikandemo
※連絡先
空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会
akikandemo[at]yahoo.co.jp

先ほど関テレの取材を受けていたので、
大きな事件がなければ、本日昼前のニュースで流れると思います。
関西方面の方はご覧頂ければ幸いです。

空き缶等の回収規制は京都だけの問題ではありません。
また、野宿者だけの問題でもありません。

引き続き、今後の動向を注視して頂くとともに、
京都の活動にご支援頂ければ幸いです。

以下、京都市長宛の要請文を貼り付けます。

実際には、これとは別に、
京都市議会の全議員宛に個別に文書を届けていますが内容は同じです。

(5の「貴殿」だけ「京都市長」に変えています。)


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京都市長 門川 大作 殿

野宿者の生存を脅かし、排除を助長する条例改正案の撤回・否決等のお願い

2010年10月25日

反貧困ネットワーク京都             共同代表 加藤 博史
生存権裁判全国弁護団              団  長 竹下 義樹
生活保護問題対策全国会議            代表幹事 尾藤 廣喜
京都自立支援バックアップセンター        運営委員長 八木 晃介
空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会      実行委員長 関根 隆晃
きょうと夜まわりの会              代  表 本田 次男
NPO法人グローバルヒューマン         理 事 長 高橋 英夫
健康よろずプラザ                代  表 安藤 純夫
ホームレス支援機構・京都寄り添いネット     代  表 大谷 心基
きょうと福祉倶楽部               管 理 者 有田 和生
京都精神保健福祉士協会             会  長 西村 睦美
患者の生活・就労をつむぐ会           代  表 山本  創
ホームレス総合相談ネットワーク         代  表 森川 文人
ホームレス法的支援者交流会           共同代表 後閑 一博
NPO法人神戸の冬を支える会          代  表 森山 一弘
生活保護支援ネットワーク静岡          代  表 布川 日佐史
関西「囲い屋」対策会議             代表幹事 普門 大輔
中野夜廻りの会                 代  表 仁平 典宏
カトリック社会活動神戸センター         センター長 山野 真実子
全国生活保護裁判連絡会             共同代表 藤原 精吾
近畿生活保護支援法律家ネットワーク       共同代表 辰巳 裕規
野宿者のための静岡パトロール          代  表 笹沼 弘志
アルバイト・派遣・パート関西労働組合      代  表 池埜 あずさ
貧困ビジネス対策全国連絡会           代  表 山田 壮志郎
NPO法人青森ヒューマンライトリカバリー    理 事 長 桐原 尚之
カナリアネットワーク              主  宰 白崎 朝子
安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会 代  表 鈴木 くみ子
山形大学公害問題研究会、山形大学新聞会     代  表 水留 和代
日本自立生活センター              代表代行 矢吹 文敏
二五の会                    代  表 岩崎 淳子
反貧困ネットワークあいち            共同代表 内河 恵一
笹島診療所                   所  長 佐藤  光
オシテルヤ運営委員会              代  表 芳井 武志
NPO法人長居公園元気ネット          代  表 佐々木 和晴
山谷労働者福祉会館活動委員会
NPO法人かごしまホームレス生活者支えあう会  理 事 長 堀之内 洋一
隅田川野宿労働者有志
竪川河川敷公園野宿労働者有志
東海生活保護利用支援ネットワーク        代表幹事 内河 惠一
関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち      執行委員長 南   守
移動支援フォーラム               代  表 長谷川 清
京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシー  代表世話人 井上 昌哉
女のおしゃべり会                代  表 嶋田 ミカ
反貧困ネットワーク               代  表 宇都宮 健児

(以上、全国各地の44の団体や有志の集まり)


拝啓 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
現在、京都市議会において、家庭から出された「缶・びん・ペットボトル」及び「大型ごみ」の持去りを禁止する旨の京都市廃棄物の減量および適正処理等に関する条例の改正案(以下、「本件条例改正案」という。)が審議されています。「くらし環境委員会」では、当初9月に予定されていた討論結了が保留され、10月27日の同委員会における討論結了が予定されています。
ところで、ホームレス状態に追い込まれた人々の多くは、生活保護等の社会保障政策の不備や、ホームレスの人々に対する労働政策の不備のために、住居も安定した収入も得ることができない中で、アルミ缶等の廃品を回収し、換金することによって、自力で生計を立てています。その生活は、現状においても、「健康で文化的な最低限度の生活」を下回るものです。本件条例改正案が施行され、アルミ缶等の資源ごみの持ち去りが一律に禁止されれば、そのようなホームレスの人々の多くが収入源を断たれ、健康を害し、路上で孤立死する危険性さえあります。
わたしたちは、本件条例改正案を、野宿者の生存権を侵害し、野宿者に対する社会的排除を助長するものであると考え、本件改正案に強く反対します。本件条例改正案及び京都市が新たに打ち出した野宿者に対する就職支援策等の下記の問題点を踏まえ、本件条例改正案の撤回や否決、あるいは条項修正をされるよう、お願い申し上げます。
敬具



1 野宿者は、京都市において家庭ごみ有料指定袋制が導入される以前から、空き缶等の回収を自らの生計の手段とし、循環型社会に貢献してきました。「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(平成20年7月31日厚生労働省・国土交通省告示第1号)は、常用雇用による自立が直ちには困難なホームレスに対して、雑誌回収やアルミ缶回収等の都市雑業的な職種の開拓や情報収集・情報提供を行うべきことを明記しています(第3-2(1)キ)。今後、彼ら彼女らが社会の一員として地域で生活し、人間としての尊厳を回復できるように、循環型社会に寄与できる社会システムの構築こそが志向されるべきです。ところが、本件条例改正案は、野宿者を循環型の社会システムに組み入れるのではなく、むしろ、システムを壊す存在として位置づけるものであり、環境政策の名を借りた生存権侵害、社会的排除と言わざるを得ません。

2 野宿者の多くは、地域住民とのトラブルを避けようとしています。空き缶等の回収にあたっては、住民に迷惑をかけないように最大限の配慮をしています。京都市が住民から寄せられたと説明している苦情の大半は、トラック等を用いて大量に持ち去る悪質業者に向けられている可能性が高いと言えます。本来、悪質業者の持ち去りに焦点を当てて、罰則を含めた有効な規制策を講じるべきです。悪質業者と野宿者を同視して取り締まりの対象とすることは、本件条例改正案の実態が野宿者の社会的排除であることを露呈するものです。

3 悪質業者と野宿者を区別して規制することは、決して難しいことではありません。例えば、野宿者の多くが自転車を用いて回収している実態に鑑みて、自転車以外の車両を用いた回収に絞って規制することも考えられます。そもそも、京都市は、有効な規制策を策定するための悪質業者の実態調査さえ行っていません。「悪質業者と野宿者を区別することは困難である」というのは、自らの怠慢や社会的排除の実態を覆い隠すための言い訳にすぎません。

4 本件条例改正案が施行された場合、その後も自らの生存を保持するために、あるいは条例の内容を理解することができず、空き缶等の回収を継続する人たちが出てくることは十分予想されます。その際、条例を運用しようとする公務員と従前どおり空き缶等を回収しようとする野宿者との間にトラブルが生じ、公務執行妨害罪に基づく刑事処分など、新たな人権問題が生じることは火を見るより明らかです。また、一部の住民との間にトラブルが生じることも十分に予測されます。

5 貴殿は、多数の市民からの強い反対の声を受けて、本年10月20日、野宿者に対する新たな就職支援策を打ち出しました。ハローワークでは求人が少ないビル管理清掃や荷下ろしなど簡易な仕事を企業に協力を求めて創出し、紹介するとしています。この支援策は、10月21日の「くらし環境委員会」における当局の説明では、前記「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(平成20年7月31日厚生労働省・国土交通省告示第1号)に掲げられた、常用雇用による自立が直ちには困難なホームレスに対する職種の開拓と位置づけられています。そして、同日の当局の説明において、新たな就職支援策が公的就労の創出ではないことも明らかとなりました。しかし、この未曾有の不況下において、一般企業における就労の場がどれだけ確保されるというのでしょうか。むしろ、野宿者に対する偏見が根強い中で、彼ら彼女らを雇用しようとする一般企業が皆無に等しいことは明らかです。また、北九州や東京における実態調査から、野宿者のなかに精神疾患や知的な障害があってコミュニケーションに困難を抱える人たちが相当数存在することが明らかとなっています。仮に京都市の方針に従って新たな就労の場が生み出されたとしても、このような人たちには有効な支援策となり得ません。新たに打ち出された就職支援策が空き缶等回収の代替策となり得ないことは明らかです。

以上


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 弁 護 士   舟  木    浩
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    ▽    ▽    ▽

重複受領の方、失礼いたします。転送歓迎です。

舟木です。

昨日(21日)、京都市議会の「くらし環境委員会」がありました。

当方は途中からモニターで傍聴しました。

すでにご承知の方もおられると思いますが、
20日の総括質疑において市長から新たな就職支援策が打ち出され、
当局としては、これで収束させることを狙ってきています。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101021000035

21日の委員会の質疑もそれなりに活発ではありましたが、
条例改正案の否決や条項の具体的な修正につながる雰囲気ではなく、
附帯決議に落ち着かせようとしている印象を受けました。

ただ、突然出てきた新たな就職支援策は、
いまだ具体化しておらず、とても効果を発揮するとは思えません。

御茶を濁すようなやり方を前にして、
ここで引き下がってはいけないと思います。

これまでの反貧困の闘争では、
3日前に院内集会を企画するような機敏な運動を見てきました。

全国に広がる空き缶回収規制の動きを京都で止めるために、
最後の最後まで臨機応変でねばり強い闘いを続けたいと思います。

そこで、貧困問題に取り組む全国各地の団体から賛同を募らせて頂き、
京都市長に対しての要請のみならず、
京都市議会のすべての個々の議員に充てた要請を、
25日の朝にぶつけようと思います。

今回の行動にご協力を頂ける団体におかれましては、
団体名と代表者名を舟木(zan64665@nifty.com)までお知らせください。

集約の関係で10月24日(日)23時59分を締め切りにします。

なお、文章については、皆さんからご意見を頂きたいと思います。
適宜変更が加わりうることを予めご了承ください。

時間がなくて大変恐縮ですが、
ご協力の程、よろしくお願いいたします。


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京都市長 門川 大作 殿
(併せて京都市議会の全議員に宛てて個別に文書を出す)

野宿者の生存を脅かし、排除を助長する条例改正案の撤回・否決等のお願い(案)

2010年10月  日


反貧困ネットワーク京都        共同代表 加藤 博史
生存権裁判全国弁護団         団  長 竹下 義樹
京都自立支援バックアップセンター   運営委員長 八木 晃介
空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会 実行委員長 関根 隆晃
きょうと福祉倶楽部          管 理 者 有田 和生
患者の生活・就労をつむぐ会      代  表 山本  創
ホームレス総合相談ネットワーク    代  表 森川 文人


拝啓 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
現在、京都市議会において、家庭から出された「缶・びん・ペットボトル」及び「大型ごみ」の持去りを禁止する旨の京都市廃棄物の減量および適正処理等に関する条例の改正案(以下、「本件条例改正案」という。)が審議されています。「くらし環境委員会」では、当初9月に予定されていた討論結了が保留され、10月27日の同委員会における討論結了が予定されています。
ところで、ホームレス状態に追い込まれた人々の多くは、生活保護等の社会保障政策の不備や、ホームレスの人々に対する労働政策の不備のために、住居も安定した収入も得ることができない中で、アルミ缶等の廃品を回収し、換金することによって、自力で生計を立てています。その生活は、現状においても、「健康で文化的な最低限度の生活」を下回るものです。本件条例改正案が施行され、アルミ缶等の資源ごみの持ち去りが一律に禁止されれば、そのようなホームレスの人々の多くが収入源を断たれ、健康を害し、路上で孤立死する危険性さえあります。
わたしたちは、本件条例改正案を、野宿者の生存権を侵害し、野宿者に対する社会的排除を助長するものであると考え、本件改正案に強く反対します。本件条例改正案及び京都市が新たに打ち出した野宿者に対する就職支援策等の下記の問題点を踏まえ、本件条例改正案の撤回や否決、あるいは条項修正をされるよう、お願い申し上げます。
敬具



1 野宿者は、京都市において家庭ごみ有料指定袋制が導入される以前から、空き缶等の回収を自らの生計の手段とし、循環型社会に貢献してきました。「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(平成20年7月31日厚生労働省・国土交通省告示第1号)は、常用雇用による自立が直ちには困難なホームレスに対して、雑誌回収やアルミ缶回収等の都市雑業的な職種の開拓や情報収集・情報提供を行うべきことを明記しています(第3-2(1)キ)。
 今後、彼ら彼女らが社会の一員として地域で生活し、人間としての尊厳を回復できるように、循環型社会に寄与できる社会システムの構築こそが志向されるべきです。ところが、本件条例改正案は、野宿者を循環型の社会システムに組み入れるのではなく、むしろ、システムを壊す存在として位置づけるものであり、環境政策の名を借りた生存権侵害、社会的排除と言わざるを得ません。

2 野宿者の多くは、地域住民とのトラブルを避けようとしています。空き缶等の回収にあたっては、住民に迷惑をかけないように最大限の配慮をしています。京都市が住民から寄せられたと説明している苦情の大半は、トラック等を用いて大量に持ち去る悪質業者に向けられている可能性が高いと言えます。
 本来、悪質業者の持ち去りに焦点を当てて、罰則を含めた有効な規制策を講じるべきです。悪質業者と野宿者を同視して取り締まりの対象とすることは、本件条例改正案の実態が野宿者の社会的排除であることを露呈するものです。

3 悪質業者と野宿者を区別して規制することは、決して難しいことではありません。例えば、野宿者の多くが自転車を用いて回収している実態に鑑みて、自転車以外の車両を用いた回収に絞って規制することも考えられます。
 そもそも、京都市は、有効な規制策を策定するための悪質業者の実態調査さえ行っていません。「悪質業者と野宿者を区別することは困難である」というのは、自らの怠慢や社会的排除の実態を覆い隠すための言い訳にすぎません。

4 本件条例改正案が施行された場合、その後も自らの生存を保持するために、あるいは条例の内容を理解することができず、空き缶等の回収を継続する人たちが出てくることは十分予想されます。
 その際、条例を運用しようとする公務員と従前どおり空き缶等を回収しようとする野宿者との間にトラブルが生じ、公務執行妨害罪に基づく刑事処分など、新たな人権問題が生じることは火を見るより明らかです。また、一部の住民との間にトラブルが生じることも十分に予測されます。

5 京都市長は、多数の市民からの強い反対の声を受けて、本年10月20日、野宿者に対する新たな就職支援策を打ち出しました。ハローワークでは求人が少ないビル管理清掃や荷下ろしなど簡易な仕事を企業に協力を求めて創出し、紹介するとしています。
 この支援策は、10月21日の「くらし環境委員会」における当局の説明では、前記「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」(平成20年7月31日厚生労働省・国土交通省告示第1号)に掲げられた、常用雇用による自立が直ちには困難なホームレスに対する職種の開拓と位置づけられています。
 そして、同日の当局の説明において、新たな就職支援策が公的就労の創出ではないことも明らかとなりました。しかし、この未曾有の不況下において、一般企業における就労の場がどれだけ確保されるというのでしょうか。むしろ、野宿者に対する偏見が根強い中で、彼ら彼女らを雇用しようとする一般企業が皆無に等しいことは明らかです。
 また、北九州や東京における実態調査から、野宿者のなかに精神疾患や知的な障害があってコミュニケーションに困難を抱える人たちが相当数存在することが明らかとなっています。仮に京都市の方針に従って新たな就労の場が生み出されたとしても、このような人たちには有効な支援策となり得ません。新たに打ち出された就職支援策が空き缶等回収の代替策となり得ないことは明らかです。

以上


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〒604-0982
京都市中京区御幸町通夷川上る松本町568
京歯協ビル3階 つくし法律事務所
Tel:075-241-2244 / Fax:075-241-1661
 弁 護 士   舟  木    浩
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□■□ぽっぷす通信 22OCT10

空き缶回収禁止条例案を可決させないことを求め、
野宿者への十分な生活支援を行うことを求める要請書

京都市長 様
自由民主党京都市会議員団 様
日本共産党京都市会議員団 様
民主・都みらい京都市会議員団 様
公明党京都市会議員団 様

京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」参加者一同

私たちは、京都市会9月定例会に提出された空き缶の回収を禁止する条例改正案に反対します。
京都市は改正案提出の理由に、「持ち去り」に関して市民から苦情がきており、リサイクル意識の低下を招いているということを挙げています。しかしそれは、野宿の仲間が生存のための貴重な収入源としている空き缶回収まで禁止するほどの理由にはなりません。「苦情」の具体的な内容や件数も、市は明らかにしていません。
そもそも、生活保護の適正な運用など十分な生活支援を行ってこなかったことに、現在の貧困問題の原因があるはずです。野宿の仲間への支援策に関して言えば、「京都市自立支援センター」の予約はいっぱいであるなど、とても十分な施策が行われているとは言えません。また、働くことが生きがいになっている野宿の仲間もたくさんいます。
支援が不十分ななか、残された数少ない働き口である空き缶回収さえも奪い、京都市は一体どうしろと言うのでしょうか?
環境のために人を殺すな。観光のために人を殺すな。京都が、命を大切にした上での「美しいまち」であってほしいと私たちは強く訴えます。

私たち「人間の鎖」参加者一同は、以下のことを要請します。
・空き缶の回収を禁止する当該条例改正案を可決しないこと
・まず第一に、野宿問題をはじめとする貧困問題の実態を理解し、生活や就労に関して個々の実情に合ったサポート施策を実施すること
・生活保護の適正な運用を行うこと

以上

サイト■「反貧困☆世直し大集会 2010」
http://ido-shien.mobi/anti-poverty/campaign.html

□■□NPOぽっぷす事務局
mailto:pops21@blue.ocn.ne.jp

    ▽    ▽    ▽

舟木です。

重複受領の方、失礼いたします

お礼とご報告のメールを転送いたします。


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みなさん、こんばんは

京都市役所を囲む「人間の鎖」が、350名以上の参加をもって成功いたしました。
また集会で門川大作京都市長、京都市議会に向けた要請書を採択したので、明日渡しに行きます。
こうした反対の声にもかかわらず、市議会での議論は厳しい状況です。
今後もご注目とご支援をよろしくお願いいたします。

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空き缶回収禁止条例案を可決させないことを求め、野宿者への十分な生活支援を行うことを求める要請書

京都市長 様
自由民主党京都市会議員団 様
日本共産党京都市会議員団 様
民主・都みらい京都市会議員団 様
公明党京都市会議員団 様

京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」参加者一同

私たちは、京都市会9月定例会に提出された空き缶の回収を禁止する条例改正案に反対します。
京都市は改正案提出の理由に、「持ち去り」に関して市民から苦情がきており、リサイクル意識の低下を招いているということを挙げています。しかしそれは、野宿の仲間が生存のための貴重な収入源としている空き缶回収まで禁止するほどの理由にはなりません。「苦情」の具体的な内容や件数も、市は明らかにしていません。
そもそも、生活保護の適正な運用など十分な生活支援を行ってこなかったことに、現在の貧困問題の原因があるはずです。野宿の仲間への支援策に関して言えば、「京都市自立支援センター」の予約はいっぱいであるなど、とても十分な施策が行われているとは言えません。また、働くことが生きがいになっている野宿の仲間もたくさんいます。
支援が不十分ななか、残された数少ない働き口である空き缶回収さえも奪い、京都市は一体どうしろと言うのでしょうか?
環境のために人を殺すな。観光のために人を殺すな。京都が、命を大切にした上での「美しいまち」であってほしいと私たちは強く訴えます。

私たち「人間の鎖」参加者一同は、以下のことを要請します。
・空き缶の回収を禁止する当該条例改正案を可決しないこと
・まず第一に、野宿問題をはじめとする貧困問題の実態を理解し、生活や就労に関して個々の実情に合ったサポート施策を実施すること
・生活保護の適正な運用を行うこと

以上
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Demand to Support People on the Streets and to Object against a
Municipal Ordinance of Kyoto City Prohibiting to Collect Recyclables

To
The Honorable Daisaku Kadokawa Mayor of Kyoto City;
The Honorable the Liberal Democratic Party of Kyoto City Assembly Members;
The Honorable the Japanese Communist Party of Kyoto City Assembly Members;
The Honorable the Miyako Mirai (Democratic Party of Japan) of Kyoto
City Assembly Members;
The Honorable the New Komeito of Kyoto City Assembly Members:
Ladies and Gentlemen――We object against adopting a resolution of a
Municipal Ordinance of Kyoto City prohibiting to collect recyclables
submitted to the City Assembly on the September Meeting.
    The Environmental Policy Bureau of Kyoto City has been reasoned
with the assembly members on the Amendment disclosing civilians’
complaints about “carried away” recyclables, though never shown the
number of claims, and eventually disrupting prevailed consciousness
into recycling renewable resources. These reasons, however, can not
support prohibiting for people on the streets to collect recyclables
and make themselves alive.
    The suggested Amendment tried to dismiss problems relating life
supporting polices; for instance, the Kyoto Self-Support center for
homeless people Managed by Social Service Foundation Work Center
subcontracted by Kyoto City has been constantly overbooked. Thus, EPB
intended to usurp least subsistence of the people on the streets
without enough supports. We strongly demand not to kill people for
social environment or tourism. Kyoto must stand on sanctity of lives
as well as historical environment.
Resolved――We demand that the assembly members do not adopt the
resolution of a Municipal Ordinance of Kyoto City prohibiting to
collect recyclables, City departments introduce suitable job
assistance and life support programs appropriate for individuals with
figuring out poverty problems including the issue of people on the
streets, and to ensure proper operation of welfare.
                                Very respectfully,
All the participants of
“Chain of Human” to Object against a Municipal Ordinance of Kyoto City
Prohibiting to Collect Recyclables


--------------------- Original Message Ends --------------------

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〒604-0982
京都市中京区御幸町通夷川上る松本町568
京歯協ビル3階 つくし法律事務所
Tel:075-241-2244 / Fax:075-241-1661
 弁 護 士   舟  木    浩
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    ▽    ▽    ▽

□■□ぽっぷす通信 19OCT10

弁護士 舟木さま

 空き缶の回収を禁止する条例を制定しようと、なにか流行のような動きが各地にひろがり、たいへん遺憾にも疑問にも感じています。空き缶回収は野宿生活を送る人にとっては、貴重な生活資金源だとだれでも知っています。

 京都市役所を包囲する行動に敬意を表し、回収禁止の風潮に警鐘を鳴らすとともに、東京からも連帯の気持ちを表明します。メーリングに参加の近畿方面のみなさん、どうぞ共感と行動の輪がひろがりますようお願いします。

ぽっぷす 長谷川


On Oct 15, 2010, at 2:23 AM, hiroshi funaki wrote:

舟木です。

重複受領の方、失礼いたします。

京都市で空き缶等の回収を禁止する条例が市議会に上程されています。

この間、反対運動を展開して9月定例会での採決は免れましたが、
持ち越しになっただけで、相変わらず厳しい情勢が続いています。

現状のままでは条例案の可決阻止や条項の修正は極めて困難です。

何とか10月20日「人間の鎖」を成功させて世論を喚起し、
市議会に対して反対の大きな声を届けたいと思います。

関西におられる方は、是非、20日にご参加ください。

京都がちょっと遠いという方は、
近畿の知り合いにお声をかけて頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


以下転送転載歓迎です。

★★京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」!★★
~10月20日17時半、京都市役所前に集合して下さい

◆20日は「くらし環境委員会」の前日という山場のため、東京から湯浅誠さんが応援に駆けつけてくれることになりました!

◆全国で広がっている回収禁止の動きを、ぜひ京都で止めましょう!

◆9月28日、空き缶の回収を禁止する条例の採決が延期されました。
しかしこれは、条例案への批判が高まるなか、賛成する与党会派が拙速な態度の表明を避けたにすぎません。
このまま条例案に対する関心が弱まれば、10月21日の「くらし環境委員会」で議論が賛成の方向に流れ、27日委員会で可決の結論が出されてしまいます。
空き缶回収禁止は野宿の仲間の生活を脅かし、社会的排除を助長するものです。
そこで反対の意思を表明するために、10月20日に京都市役所を囲む「人間の鎖」を行います。

■スケジュール
10月20日(水)
17:30 京都市役所前(御池通側)に集合開始
18:00 集合完了、趣旨説明のあと整列開始
18:30 鎖を完成させ、シュプレッヒコール
 → 再集合、アピールなど

主 催:空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会
連絡先:akikandemo[at]yahoo.co.jp

京都市は、京都市会9月定例会に家庭から出された空き缶などのゴミを持ち去ることを禁止する条例改正案を提出しました。理由は「缶を持ち去る音がうるさい」という苦情が来ていることと、市民のリサイクル意識を向上させるためということです。

しかしそれは、野宿者の貴重な収入源になっている空き缶回収を禁止するほどの理由にはならないと考えます。ほとんどの野宿の仲間は、音や残るゴミに気を使ってアルミ缶回収をしているのです。

確かに行政は、乱雑な持ち去りを行う悪質な業者に対し、何らかの対策をする必要があると考えているのかもしれません。しかし今回の条例改正案のように、一律に全ての回収を禁止してしまうことは非常に暴力的であり、人命を脅かすものです。

現在、貧困問題への社会的な関心が高まり行政の施策が広まりつつある一方、空き缶回収禁止の動きも全国で広がりつつあります。私たちは、行政に対して十分な野宿者対策、貧困対策を求めると同時に、行政に頼らずに、頼れずに生きている野宿者の生活が脅かされることのない状態も求めます。それが今回、空き缶回収禁止条例に反対する「人間の鎖」を行う理由です。


--------------------- Original Message Ends --------------------

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京都市中京区御幸町通夷川上る松本町568
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Tel:075-241-2244 / Fax:075-241-1661
 弁 護 士   舟  木    浩
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サイト■「反貧困☆世直し大集会 2010」
http://ido-shien.mobi/anti-poverty/campaign.html

□■□NPOぽっぷす事務局
mailto:pops21@blue.ocn.ne.jp

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舟木です。

重複受領の方、失礼いたします。

京都市で空き缶等の回収を禁止する条例が市議会に上程されています。

この間、反対運動を展開して9月定例会での採決は免れましたが、
持ち越しになっただけで、相変わらず厳しい情勢が続いています。

現状のままでは条例案の可決阻止や条項の修正は極めて困難です。

何とか10月20日「人間の鎖」を成功させて世論を喚起し、
市議会に対して反対の大きな声を届けたいと思います。

関西におられる方は、是非、20日にご参加ください。

京都がちょっと遠いという方は、
近畿の知り合いにお声をかけて頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


--- 以下転送転載歓迎です。---

★★京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」!★★
---10月20日17時半、京都市役所前に集合して下さい---

◆20日は「くらし環境委員会」の前日という山場のため、東京から湯浅誠さんが応援に駆けつけてくれることになりました!

◆全国で広がっている回収禁止の動きを、ぜひ京都で止めましょう!

◆9月28日、空き缶の回収を禁止する条例の採決が延期されました。
しかしこれは、条例案への批判が高まるなか、賛成する与党会派が拙速な態度の表明を避けたにすぎません。このまま条例案に対する関心が弱まれば、
10 月 21 日の 「くらし環境委員会」 で議論が賛成の方向に流れ、 27 日委員会で可決の結論が出されてしまいます。
空き缶回収禁止は野宿の仲間の生活を脅かし、社会的排除を助長するものです。
そこで反対の意思を表明するために、10月20日に京都市役所を囲む「人間の鎖」を行います。

■スケジュール
10月20日(水)
17:30 京都市役所前(御池通側)に集合開始
18:00 集合完了、趣旨説明のあと整列開始
18:30 鎖を完成させ、シュプレッヒコール
→再集合、アピールなど
主催:空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会
連絡先:akikandemo[at]yahoo.co.jp

京都市は、京都市会9月定例会に家庭から出された空き缶などのゴミを持ち去ることを禁止する条例改正案を提出しました。理由は「缶を持ち去る音がうるさい」という苦情が来ていることと、市民のリサイクル意識を向上させるためということです。

しかしそれは、野宿者の貴重な収入源になっている空き缶回収を禁止するほどの理由にはならないと考えます。ほとんどの野宿の仲間は、音や残るゴミに気を使ってアルミ缶回収をしているのです。

確かに行政は、乱雑な持ち去りを行う悪質な業者に対し、何らかの対策をする必要があると考えているのかもしれません。しかし今回の条例改正案のように、一律に全ての回収を禁止してしまうことは非常に暴力的であり、人命を脅かすものです。

現在、貧困問題への社会的な関心が高まり行政の施策が広まりつつある一方、空き缶回収禁止の動きも全国で広がりつつあります。私たちは、行政に対して十分な野宿者対策、貧困対策を求めると同時に、行政に頼らずに、頼れずに生きている野宿者の生活が脅かされることのない状態も求めます。それが今回、空き缶回収禁止条例に反対する「人間の鎖」を行う理由です。


--------------------- Original Message Ends --------------------

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〒604-0982
京都市中京区御幸町通夷川上る松本町568
京歯協ビル3階 つくし法律事務所
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