Electric Vehicle
「電気自動車に注目しよう」


日産:「リーフ」価格376万円から アイ・ミーブ下回る
2010年3月30日 11時48分 更新:3月30日 12時55分
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4月1日から予約受け付けを開始する電気自動車「リーフ」と共に写真に納まる日産自動車の志賀俊之・最高執行責任者=横浜市西区高島のグローバル本社で2010年3月30日午前11時58分、塩入正夫撮影
 日産自動車は30日午前、12月に発売する5人乗り電気自動車(EV)「リーフ」の国内販売価格を376万円からにすると発表した。政府の補助金を勘案すれば、実質299万円と300万円を切る価格で購入できる。三菱自動車が昨年7月から販売しているEV「アイ・ミーブ」の価格は459万9000円で、補助金を受けても320万9000円。日産はこれを大きく下回る水準に設定、EV市場で主導権を取りたい考えだ。4月1日から予約を受け付ける。
 リーフはEV専用車として開発した5人乗り小型車。薄型のリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電当たり160キロ以上走れる。充電時間は、家庭では200ボルト電源で約8時間、ガソリンスタンドなどに設置される急速充電器なら容量の8割までを30分以内で可能。
 日産はリーフで月1000キロの走行を6年間続けた場合の電気代(割安な夜間電力で充電)は約8万6000円との試算も公表。同クラスのガソリン車に比べて6年間の燃料費が約58万円安くなるとしている。
 日産は10年に国内で5万台、12年後半には米国で15万台を生産・販売する計画だ。【宮崎泰宏】
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電気自動車:ベンチャー企業が続々参入 価格下げに期待

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テスラ・モーターズの「テスラロードスター」

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CT&Tの「e-ZONE」

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オートイーブィジャパンの「ジラソーレ」

 走行中に排ガスを一切出さず、「エコカー(環境対応車)の本命」とも言われる電気自動車(EV)。その開発・販売に、国内外のベンチャー企業が続々と参入している。ベンチャーのEVとは?【大久保渉】

 アクセルを踏んで3.9秒で時速100キロに達するという米国・シリコンバレー発のスポーツEV「テスラロードスター」(テスラ・モーターズ、08年発売)。中古車販売大手の「ガリバーインターナショナル」が輸入した中古車に試乗すると、加速時には上半身がシートに押しつけられるスポーツカー感覚が味わえた。

 車体は英「ロータス」がベース、価格約1000万円で、米国内では800台以上売れた。日本での発売時期は未定だが、伊フェラーリなどの高級スポーツカーが数千万円程度と考えると、値ごろ感があるのかも、と感じた。

 現状のEVは、充電できるスタンドがほとんどなく、価格もガソリン車に比べ高い。個人購入は難しく、多くは法人向けだ。

 「10年には日本で4000台販売したい」。韓国の電動車両メーカー「CT&T」は最廉価モデルで約174万円のEV「e-ZONE」を今秋の東京モーターショーに出展した。もともと電動ゴルフカートメーカーでEV市場への参入は昨年。2人乗りで最高時速70キロ、1回の充電で70キロ走れる。日本の代理店幹部は「近場への買い物は十分。ガソリン車を所有する世帯の2台目として売り込みたい」と意気込む。

 8月には、慶応大学を中心に産学協同でEV普及を目指すベンチャー「SIM-Drive(シムドライブ)」も誕生した。

 ベンチャー参入が相次ぐ背景には「部品点数がガソリン車の10分の1」と言われるほど、車両構造がシンプルなことがある。動力源は電池とモーターのみ。調達が簡単で、敷居は低い。

 中国最大手の携帯電話用電池メーカー「BYD」は、地元自動車メーカーを買収、自社生産のリチウムイオン電池を搭載し、電池が切れたらガソリンで走るプラグイン・ハイブリッド車を08年に発売した。東京大学の村沢義久特任教授は「EVは極端に言えば巨大なプラモデル。車産業は、ベンチャー企業も参入可能な群雄割拠の時代に入った」と指摘する。

 「ベンチャーの参入で競争が起き、価格引き下げにつながるのは望ましい」と話すのは自動車評論家の舘内端さん(62)。EV普及を目指す市民団体「日本EVクラブ」代表だ。一方で「不特定多数に売る場合、電池などの安全面が気になる。品質管理やメンテナンスを万全にしてほしい」と注文を付ける。

 自動車販売には、国土交通省の安全基準をクリアする必要がある。車体は既存のメーカーのものを使う事が多くさほど心配はない。問題は動力源となる電池だ。パソコンなどのリチウムイオン電池は「電気用品安全法」の規制を受けるが、車載用は対象外。国交省は問題視し、安全評価の基準作りの検討を始める。

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ソニー:エコカー向け電池の量産体制へ 1000億円投入
三菱自:EV充電システム 集合住宅向けに販売へ


Sony announces entry into EV battery market

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Sony Executive Deputy President Hiroshi Yoshioka discusses the company's lithium-ion battery strategy at Sony Headquarters on Wednesday. (Mainichi)

Sony Corp. has revealed plans to start manufacturing high-capacity lithium-ion batteries, with an eye on the promising global electric vehicle (EV) market.

Sony, which currently manufactures compact lithium-ion batteries, will spend 100 billion yen in the next few years to set up a high-volume production system for high-capacity batteries, according to Sony Executive Deputy President Hiroshi Yoshioka.

There have been several deals between the electronic and automobile industries in producing high-capacity lithium-ion batteries -- on which EVs depend for power -- such as that between Panasonic and Toyota. With Sony one of the last major electronics corporations to join the race, all eyes are on who will become its partner.

Sony currently manufactures 41 million compact lithium-ion batteries for laptop computers and cell phones every month at six factories in Japan and abroad. Last August, it spent 40 billion yen to reinforce its production capacity at two domestic plants, with plans to increase production to 74 million batteries a month by the end of October. Plans for increased production were halted, however, when business performance rapidly declined after the Lehman Shock last fall.

However, "the world economy is on its way to recovery," according to Yoshioka, leading Sony to decide not only to reinstate the investment plans that had been put on hold, but also to begin manufacturing high-capacity lithium-ion batteries, which are used for storage batteries in EVs and solar power generators, hoping to help haul itself out of its rut.

In addition to the billions of yen that will be invested in the new operations, Yoshioka revealed that the company is already taking other measures, including the assignment of an in-house team responsible for developing high-tech magnetic tape to the battery division.

Asked about potential partners in the automobile industry, Yoshioka seemed confident that options were still available, indicating that Sony is hoping to shop its prototypes to various car manufacturers. "The collaboration of electronics and automobile companies over lithium-ion battery production for EVs is still a relatively new phenomenon," he said. "And while we are considered late in entering the market, we still have plenty of chances to have our case heard."

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(Mainichi Japan) November 28, 2009


ソニー:エコカー向け電池の量産体制へ 1000億円投入

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エコカー向け電池を巡る電機・自動車メーカーの主な提携

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エコカー向けリチウムイオン電池戦略について語るソニーの吉岡浩副社長=東京都港区港南1のソニー本社で2009年11月25日午後1時45分ごろ、和田憲二撮影

 ソニーは、今後世界的に成長が見込める電気自動車(EV)などエコカー向けを中心とする、大容量のリチウムイオン電池市場に参入し、今後数年間で1000億円を投じて量産体制を確立する方針だ。現在同社はパソコンや携帯電話向けの小型リチウムイオン電池製造を手がけており、同事業を担当する吉岡浩副社長が26日までに、毎日新聞などとのインタビューで明らかにした。

 エコカーの動力源になる大容量リチウムイオン電池の製造では、パナソニックがトヨタ自動車と提携するなど電機・自動車の業界を超えた合従連衡が進んでおり、大手電機では最後発となるソニーが、今後どこと組むか、提携先が注目されそうだ。

 ソニーは現在、国内外の六つの生産拠点でノートパソコンや携帯電話向けの小型リチウムイオン電池を月産4100万個生産している。昨年8月には、400億円を投じて国内2工場の生産能力を増強、10年末に月産7400万個体制にする計画を発表した。しかし、昨秋のリーマン・ショック以降の業績の急激な悪化に伴い、増産計画を凍結していた。

 今回は「世界経済が復調しつつある」(吉岡副社長)と判断。投資計画の凍結を解除する一方で、低迷する業績のてこ入れを図るため、エコカー向けや太陽光発電などの電力をためる蓄電池向けに用いる大容量リチウムイオン電池製造に事業を拡大することにした。

 吉岡副社長は「今後数年間で1000億円を投資する」と表明。電極の薄い膜を幾重にも重ねる高度な技術を持つ磁気テープの開発チームの人員を電池部門に配転するなど、体制づくりをすでに進めていることも明らかにした。

 課題となる自動車メーカーとの提携について、吉岡副社長は「エコカー向けリチウムイオン電池をめぐる電機・自動車各社の提携は始まったばかりで、後発といっても十分に話は聞いてもらえる」と強調。今後、国内外の大手自動車メーカーに幅広く試作品などを提供していく方針を示唆した。【和田憲二】

英訳

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毎日新聞 20091126日 2121分(最終更新 1127日 031分)


三菱自:EV充電システム 集合住宅向けに販売へ

 三菱自動車は25日、日本宅配システム(名古屋市)と共同でマンションなど集合住宅向けの電気自動車(EV)用充電システムを開発したと発表した。

 不在時に荷物を受け取る宅配ボックスの仕組みを活用。EV利用者は宅配ボックス使用時に使う個人識別カードに登録後、駐車場の充電器にカードをかざして充電する。マンション管理者はカードを通じて記録された居住者の充電利用時間や回数などを把握、電気料金を請求する。同充電システムは200ボルトの電源を備え、7時間でフル充電できるという。

 三菱自は12月からこの充電システムをマンション開発業者や建設会社向けに販売。来年4月から個人向けにも販売を開始するEV「アイ・ミーブ」の普及促進を狙う。【宮崎泰宏】

毎日新聞 20091125日 1945分(最終更新 1125日 2018分)


Electric vehicle sets world record by traveling from Tokyo to Osaka on single charge

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Driver Tadashi Tateuchi of the Japan Electric Vehicle Club smiles after completing the trip between Tokyo and Osaka on Tuesday in Osaka's Chuo Ward. (Mainichi)

An electric vehicle (EV) has traveled 555.6 kilometers from Tokyo to Osaka, setting a new world record for the distance covered by an electric car on a single charge.

The EV version of Daihatsu Motor's Mira compact car was developed by the Japan Electric Vehicle Club, a Tokyo-based citizens' group promoting the widespread use of electric automobiles.

Powered by 360 kilograms (8,320 cells) of Sanyo Electric Co.'s lithium ion batteries, the Mira EV, which departed Tokyo's Nihonbashi district at 3 a.m. on Tuesday, took two breaks on the way and crossed the finish line at Osaka's Nipponbashi district at 4:26 p.m. the same day. The achievement smashed the world record of 501 kilometers held by a U.S. firm, and it will be listed in the Guinness Book of Records.

According to the group, it took about nine hours and 20 minutes to fully charge the vehicle. Due to the rain, the driver was forced to turn on the wipers, leading to additional power consumption; however, no major problems were reported during the journey.

"I am so excited to complete the whole distance," said driver Tadashi Tateuchi, an automotive critic and group representative.

Click here for the original Japanese story

(Mainichi Japan) November 18, 2009


EV:充電せずに東京-大阪走破世界新、ギネス認定へ

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東京-大阪間を完走し、電気自動車「ミラEV」から顔を出して笑顔の日本EVクラブの舘内端代表=大阪市中央区で2009年11月17日午後4時47分、小川昌宏撮影

 市販車を改造した電気自動車(EV)が17日、東京-大阪間555.6キロを途中で充電することなく走破した。EV普及を目指す市民団体「日本EVクラブ」(東京)の試みで、無充電EVの走行距離で米国企業の車両が持つ世界記録501キロを更新し、ギネスブックに認定される見込み。

 EVはダイハツ工業の軽自動車「ミラ」を改造し、三洋電機のリチウムイオン電池360キロ(8320個)を搭載。約9時間20分かけてフル充電し、17日午前3時に東京・日本橋をスタートした。渋滞に巻き込まれ、雨でワイパーを動かすなどしたため電力を消耗したが、大きなトラブルはなかったという。2回の休憩を挟み、午後4時26分に大阪・日本橋にゴールした。

 運転した同クラブ代表で自動車評論家の舘内端(たてうち・ただし)さんは「走り終えてドキドキしている」と語った。【横山三加子】

英訳

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三菱自動車:月6万円で電気自動車 個人向けにリース
EV:充電せずに560キロ 東京-大阪出発 ギネス挑戦

毎日新聞 20091117日 2159分(最終更新 1117日 2213分)


EV:充電せずに560キロ 東京-大阪出発 ギネス挑戦

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大阪・日本橋を目指し、東京・日本橋を出発する電気自動車=東京都中央区で2009年11月17日午前3時2分、西本勝撮影

 電気自動車(EV)で東京-大阪間を走る旅が17日午前3時、東京・日本橋をスタートした。市民団体「日本EVクラブ」(東京)が市販車を改造した電気自動車で挑戦し、途中で充電せずに大阪・日本橋を目指す。総走行距離は約560キロ。成功すれば世界新記録になり、ギネスブックにも申請しているという。

 これまでの世界記録は米国企業が打ち立てた501キロ。同クラブの舘内端代表は「長く走るために多くの電池を積むことは車重が増えて無駄を伴う。1回の充電で走る距離はどの程度が最適なのかを考えるきっかけになれば」と話していた。【西本勝】

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毎日新聞 20091117日 1127分(最終更新 1117日 1146分)


三菱自動車:月6万円で電気自動車 個人向けにリース

20091017 230分 更新:1017 230

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三菱自の電気自動車「アイミーブ」

 三菱自動車は16日、来年4月から始める電気自動車(EV)「i-MiEV(アイミーブ)」の個人向け販売の詳細を明らかにした。販売方式は、ユーザーに対するメンテナンスに万全を期すため5年間のリース方式とし、国のEV補助金額が今年度と同額(139万円)なら、車検代やメンテナンス費用を含めてユーザーが1カ月に支払う額は6万円弱程度になる予定。リース期間満了後の再契約の仕組みは今後検討する。

 三菱自は今年7月から世界で初めての量産EVとなるアイミーブの国内販売(今年度は1400台を計画)を始めたが、販売先は地方自治体や企業など法人向けに限っている。富士重工業も同月からEV「プラグインステラ」を販売したが、同様に法人向け限定。しかし「排ガスを一切出さないEVに対しては、個人顧客の間でも関心が高い」(三菱自幹部)ため、三菱自は来年度は国内向けに供給するアイミーブ5000台の半数程度を個人向けに販売することにした。7月末から予約を受け付けているが「すでに1000台を超える受注がある」(同社広報部)という。

 アイミーブは軽自動車をベースに開発された4人乗り、4ドアのEV。動力源として高性能リチウムイオン電池を搭載し家庭用電源でも充電が可能で、1回の充電で160キロ走行可能。電気代は夜間電力を使えば1キロ当たり1円で済む。リチウムイオン電池が高価なため、車両価格は459万9000円だが、政府の補助金を使えば、320万9000円で購入が可能だ。【大久保渉】


Toyota unveils new 'mini' electric car ahead of Tokyo Motor Show

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Toyota's FT-EV2 (Mainichi)

Toyota Motor Corp. unveiled its new FT-EV2 concept electric vehicle for the Tokyo Motor Show on Tuesday.

Designed around the concept of a short-distance ride, the 2.7-meter four-seat vehicle is even smaller than the Toyota iQ micro-compact car. It can travel about 90 kilometers on a single charge, and drivers can control the brakes and accelerator using a bar beside the driver's sheet.

During the event, Toyota will also display its FT-86 Concept vehicle, a lightweight sports car named after the Toyota AE86 (Corolla Levin), which gained great popularity in the 1980s. The new model, which is currently under joint development with Fuji Heavy Industries and is powered by its unique horizontal engine, is scheduled to hit the market in late November.

The Tokyo Motor Show will start on Oct. 24 and run through Nov. 4.

(Mainichi Japan) October 7, 2009


トヨタ:EVのコンセプトカー発表 都市での利用を想定

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電気自動車(EV)のコンセプトカー「FT-EV2」

 トヨタ自動車は6日、東京モーターショーに出展する電気自動車(EV)のコンセプトカー「FT-EV2」を発表した。「近距離の移動手段」を想定し、全長約2.7メートル、幅約1.7メートル、高さ約1.5メートルと同社の超小型車「iQ」より小さくする一方、4人乗りの空間を確保した。充電1回当たりの走行距離は90キロ。運転席の手元のバーでブレーキやアクセルなどを操作できる。

 このほか、トヨタは、富士重工業と共同開発中の4人乗り小型スポーツカーのコンセプトカー「FT-86コンセプト」も出展する。「AE86」(ハチロク)と呼ばれた80年代の人気スポーツカー「カローラレビン」にちなんだ命名で、11年末の発売予定。富士重独自の水平対向エンジンを搭載した。東京モーターショーの一般公開は24日から11月4日まで。【坂井隆之】

毎日新聞 2009106日 2001分(最終更新 107日 048分)


日産自動車:量産へ向けEV「リーフ」展示。コンセプトカー「ランドグライダー」も

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2人乗りEVのコンセプトカー「ランドグライダー」とゴーン社長

 【東京モーターショー2009】日産は、環境分野の最終的なゴールとして掲げる走行時にCO2(二酸化炭素)や排出ガスを出さない「ゼロ・エミッション」を中心に、メッセージを配信。10年度後半に発売予定の電気自動車(EV)「リーフ」や、超小型・超軽量でグライダーのような乗り心地の「ランドグライダー」などを出展した。

 「リーフ」は量産を前提として作られたEVで、90キロワットを超える出力のリチウムイオンバッテリーと80キロワットの電気モーターを搭載し、ガソリン車同様の高い運動性能を持つ。フル充電には200ボルトの普通充電で約8時間かかるが、急速充電器を使えば30分で80%まで充電でき、フル充電で160キロ以上の走行が可能。

 2人乗りEVのコンセプトカー「ランドグライダー」は、幅1.1メートルと軽自動車より大幅にコンパクトで、渋滞緩和や駐車のスペース有効利用など、都市部での活用を視野に入れている。

 このほか、3月のジュネーブモーターショーでベールを脱いだ小型クロスオーバーのコンセプトカー「カザーナ」、今秋発売される新型フーガとそのハイブリッドモデル(参考出品)、広い室内空間を持つ軽自動車「ルークス」なども展示された。

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EV:150万円量産計画 慶大、ベネッセ、ガリバーで

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SIM-Drive設立を発表し、会見する清水浩社長=東京都内のホテルで2009年8月24日、長谷川直亮撮影

 慶応大環境情報学部の清水浩教授と通信教育大手「ベネッセコーポレーション」、中古車事業「ガリバーインターナショナル」は24日、清水教授が開発した電気自動車(EV)製造技術の普及を目指す新会社「SIM-Drive(シムドライブ)」を設立したと発表した。走行中に排ガスを一切出さないEVは次世代エコカーの本命と期待されており、産学連携によるEV市場への新規参入として注目を集めそうだ。

 シムドライブは自動車メーカー、部品メーカーなどにEV製造技術のライセンスを供与。13年をめどに、1回の充電で約300キロ走れる5人乗りEVを車両価格150万円以下(バッテリー除く)で量産・販売することを目指す。価格が高いバッテリーはリース方式とすることで、ユーザーのEV取得時の初期費用は車両価格のみで150万円程度に抑える方針。

 資本金は4400万円で、ベネッセやガリバーのほか、大手商社の丸紅も出資している。社長に就任した清水教授はEVの研究が長く、四つの車輪に電動モーターを直接取り付けて動かす「インホイールモーター」システムを開発。清水教授によると、車体の中央にモーターを1基だけ設置し各車輪に動力を伝える既存のEVシステムに比べ動力のロスが少なく、同じ容量の電池で走行距離を最大2倍に伸ばせるという。

 EVは三菱自動車や富士重工業が7月に発売したが、政府補助を加味しても購入価格は300万円以上、1回の充電で走行できる距離も160キロ以下にとどまる。清水教授は24日の会見で「多くの企業の賛同を得て、従来の2倍の距離を走れる新型EVの早期実用化を目指したい」と語った。【大久保渉】

毎日新聞 2009824日 2122分(最終更新 824日 2339分)


電気自動車:急速充電器の普及で協議会設立へ 日産など

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電気自動車(EV)用の急速充電器=2009年8月5日午前11時半ごろ、横浜市鶴見区江ケ崎の東京電力技術開発本部で、和田憲二撮影

 日産自動車、三菱自動車工業、富士重工業の自動車メーカー3社と東京電力は5日、電気自動車(EV)向け急速充電器の早期普及を進めるため「急速充電器インフラ推進協議会(仮称)」を年度内に設立すると発表した。EVは排ガスを一切出さない「究極のエコカー」として期待されているが、充電1回当たりの走行距離が160キロ程度と短く、急速充電器の普及が大きな課題になっている。

 現在、急速充電器は全国で50カ所程度しか設置されていないため、同協議会は今後、地方自治体や流通業界とも協力しインフラ整備を急ぎたい考え。また、充電器の国内外での規格統一も目指す。

 EVについては、三菱自動車が「アイミーブ」を、富士重工業が「プラグイン ステラ」をそれぞれ7月から発売。日産も10年度から5人乗りEV「リーフ」を販売する計画。3社は販売店に急速充電器を配備する計画だが、利便性をより高める必要があると判断した。東電の猪野博行副社長は5日の記者会見で「役所や病院、商業施設など人が集まる場所に設置が進むのでは」と期待を表明した。【和田憲二】

毎日新聞 200985日 2050分(最終更新 85日 2154分)


三菱自:充電1回で160キロ、EV「アイミーブ」発表

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三菱自動車の電気自動車「アイミーブ」=2009年6月5日午前10時59分、大久保渉撮影

 三菱自動車は5日、1回の充電で160キロ走れる電気自動車(EV)「i-MiEV(アイミーブ)」を発表した。大人4人乗りで長距離走行も可能な実用性の高いEVの量産は世界で初めて。09年度は2000台を生産、7月下旬から主に法人向けに販売する。発表会で三菱自の益子修社長は「EVは大気汚染や脱石油などに応える究極のエコカー。アイミーブがEV普及を加速させる役割を担いたい」と述べた。

 アイミーブは軽自動車「i(アイ)」をベースに大容量のリチウムイオン電池を搭載。電圧100Vの家庭用コンセントなら14時間でフル充電が可能。ガソリンスタンドなどに設置される専用の急速充電器なら約30分で80%まで補給できる。最高速度は130キロで高速道路も走れる。

 トヨタ自動車の「プリウス」などハイブリッド車(HV)がエンジンと電気モーターを組み合わせて走るのに対し、EVの動力は電気だけ。走行中、二酸化炭素(CO2)など排ガスを一切出さない。燃費はガソリンに比べて3分の1程度で、割安な深夜電力を使って充電すれば、1キロ当たり1円で走れる計算だ。価格は438万円(税抜き)だが、国の購入補助金を加味すると約320万円となる。HVに続く、本格的なEVの登場はエコカー市場を一段と活性化しそうだ。【大久保渉】

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電気自動車に注目しよう/1 排ガス出さず環境にやさしい

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三菱自動車は軽自動車「i」をもとにした電気自動車「iMiEV」を2009年に日本とヨーロッパで発売する。1回の充電で約160キロの走行が可能だ

 電気をエネルギーにした電気自動車(EV)が注目されている。ガソリンを燃やして走る自動車と比べると、排ガスがまったく出ないなど、環境にやさしい車だからだ。世界の自動車メーカーが開発に力を入れ、日本でも性能がアップした新型EV2009年に発売される。

EV……英語のelectric(電気の)vehicle(乗り物)の頭文字。

 ◇地球温暖化防止の強力な助っ人


 電気自動車は車に積んだバッテリー(電池)に充電(電気を入れてためること)して、その電気でモーターを回して走る。最大の特色は走行時に排ガスが一切出ないことだ。地球温暖化の原因として、排出量の削減が求められている二酸化炭素(CO2)がまったく出ない。

 人間が生み出すCO22割は自動車から排出されるので、電気自動車が今のガソリンエンジン自動車に取って代われば効果は大きい。また、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)も出ない。

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富士重工業も軽自動車「R1」をもとにした電気自動車「R1e」を2009年に発売。当初は年間100台程度を企業や自治体に販売する

 電気自動車が環境にやさしいといわれる理由だ。

「排ガスゼロ」だが「CO2ゼロ」ではない!?


 排ガスの出ない電気自動車だが、CO2とまったく無縁というわけではない。走るのに必要な電気は、火力発電所で原油を燃やしてつくられている。電気をつくるおおもとのところでCO2が排出されているわけだな。それでも、電気自動車に関係した排出分は、ガソリン車が出すCO23割ほどといわれている。風力や太陽光など自然エネルギーで必要な電気をまかなうことができるようになれば、CO2はゼロになる。


電気自動車に注目しよう/2 ここがすごい

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 ◇電気自動車は、ここがすごい
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石油資源の節約になる 

 日本で消費される石油のほぼ3分の1は自動車の燃料だ。世界の石油は、このままではあと50年ほどでなくなってしまうといわれる。電気自動車の利用が広まれば、限りある石油資源を大事に使うことができる。

燃料代が安くすむ 

 料金の安い夜間の電気を使うと、1キロ走るのに12円の電気代ですむという。ガソリン1リットル140円で計算)で15キロ走るガソリン車だと、1キロ当たり9.3円。ガソリン代が高くなれば、電気自動車はさらに有利になる。

音が静かで、力強い 

 車の騒音のもととなっているエンジンがないので、電気自動車は走行中も静かだ。振動も少ない。モーターの回転が効率よく車輪に伝わるので、エネルギーのむだが少なく、低速でも力強く走ることができる。

新電池でスタミナ強化

 電気自動車は1回の充電で走れる距離が短いことが弱点だった。最近、登場したリチウムイオン電池は、それまでの鉛やニッケル電池の3倍も電気をたくわえることができる。新開発の車は1回の充電で約200キロ走れる。

 以前の電気自動車は一度に50キロくらいしか走れなかった。今は走れる距離がのび、使い勝手がずっと良くなっているようだ。

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流線型の車体が美しいエリーカ

 ◇最高時速
370キロのスーパー電気自動車

 慶応大学の清水浩教授(環境工学)が学生とともに開発した電気自動車「エリーカ」は、新幹線の時速300キロを上回るスピードを出すことができる。全長5.1メートル、幅1.9メートル。流線型の車体に8個の車輪がある。一つ一つの車輪にモーターやブレーキを組み込む方式を取り入れ、高速走行が可能になった。2004年にイタリアで行ったテストで時速370キロをマークした。1回の充電で300キロ走ることができる。開発には国内企業約30社が協力。実用化を目指している。

 【電気自動車のミニ歴史】

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 ガソリンで走る自動車とともに19世紀後半に登場。電気自動車の方がガソリン車より歴史が古いという説もある。スピードも時速100キロを出すなど、当初は期待を集めたが、続けて走れる距離が短いことからガソリン車との競争に敗れた。

1970年代

 石油危機で原油の価格が急上昇したことから、世界が電気自動車に注目。多くの自動車メーカーが開発に取り組むが、走行距離の短さなどの問題を解決できなかった。排ガス中の有害物質を取り除くガソリン車の対策が進み、開発は下火に。

1980年代~現在

 大気汚染問題でガソリン車への規制が強化され、電気自動車に再び目が向けられる。電気を多くたくわえ、長い距離を走れる電池などの開発が進む。環境面から電気自動車への関心が高まり、今の地球温暖化防止の期待につながっている。


電気自動車に注目しよう/3 家庭で充電できるハイブリッド車

 ◇家庭で充電できるハイブリッド車 トヨタと
GMが発表

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 電気自動車ほどではないが、二酸化炭素(CO2)などの排出量が少ない車として人気を集めているのがハイブリッド自動車だ。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて走る。これまでは走行しながら電池に充電していたが、トヨタ自動車とアメリカのゼネラル・モーターズ(GM)は今年1月、家庭のコンセントから充電できる「プラグインハイブリッド車」をほぼ同時に発表。トヨタ、GMの世界2強が開発にしのぎをけずっている。

・ハイブリッド……hybrid」という英語で、二つ、またはそれ以上のものを組み合わせること。雑種、混血という意味もある。

 【トヨタ】世界をリードする技術に自信

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プラグインハイブリッド車の充電を実演するトヨタ自動車副社長=2007年7月

 トヨタ自動車は1997年にハイブリッド車「プリウス」を発売。これまでに世界で約130万台のハイブリッド車を販売し、「ハイブリッド車といえばトヨタ」とのイメージを作り上げた。プラグインハイブリッド車は2010年までに発売する計画。世界をリードしてきたハイブリッドの新技術でも、先頭をゆずらない構えだ。2010年代初めにはハイブリッド車の販売を年間100万台の大台に乗せることを目指している。

 【GM】「環境車」重視の姿勢を強調

 トヨタ自動車と同じく2010年の発売を目指して、プラグインハイブリッド車の開発を急いでいる。ハイブリッド車の分野でトヨタに大きなおくれを取り、足元のアメリカで「プリウス」の独走を許した。「プラグイン」で巻き返しをはかる。今年になってデトロイトやシカゴで開催された自動車ショーで電気自動車やハイブリッドの小型トラックを次々に発表するなど、環境重視の姿勢を強調している。

 ◇トヨタ、
3000台差で世界一ならず

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 2007年の自動車販売台数は、トヨタ自動車がゼネラル・モーターズ(GM)にわずか3,106台およばず、初の世界一をのがした。GM1931年から続くトップの座を守った。しかし、生産台数ではトヨタが初の世界首位となり、販売台数も08年はトヨタが首位に立つ可能性が高い。今後、環境問題への取り組みが世界一の争いにも影響しそうだ。

 ◇環境にやさしい車を増やせ カリフォルニア州が新たな挑戦


 アメリカのカリフォルニア州は、世界でも排ガス規制の厳しい地域として知られる。2003年には、同州で販売する車の10%を排ガスのまったく出ない車にするよう自動車メーカーに義務づけたが、電気自動車の性能や人気が追いつかず、方針を変更。ハイブリッド車や天然ガス車などに置きかえることを認めた。同州は現在、地球温暖化防止のため、16年までに二酸化炭素などの排出量を30%削減するという厳しい規制を打ち出している。実施されるとガソリン車にはかなり難しい目標になる。


電気自動車に注目しよう/4止 利用は進むのか

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 ◇電気自動車の利用は進むのか


車の価格はどうなる?

 今はガソリンエンジンの車より相当高くなりそうだ。つくる台数が少ないうえ、電気をたくわえるリチウムイオン電池が高価なのが大きな理由だ。でも、大量に生産されるようになれば、価格も下がる。2009年に電気自動車を発売する富士重工業の社長さんは、12年ぐらいには1200万円台にしたいと話している。

充電の時間はどうなる?

 家庭でコンセントから充電する場合には48時間ほどかかるそうだ。だから、ふつう充電は夜に行うことになる。夜間の方が電気料金も安いからだ。でも、15分ほどで充電できる装置も開発されている。そうした装置が高速道路のサービスエリアや街中のコンビニエンスストアなどに設置されると便利になるな。

電気が不足するのでは?

 猛暑の夏は電気が足りないと言われることがあるからだ。心配になるところだが、人間が活動しない夜間の電力を利用するので、そう心配はいらないともいわれておる。でも、電気自動車が増え、昼に充電したりするようになると、発電量を増やしたり、新しい発電所が必要になったりすることがあるかもしれない。

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 電気自動車の国内保有台数は、ここ数年、乗用車の生産がほとんどなかったことなどから、むしろ減り気味だ。政府は、国の役所が使う公用車約4000台を2004年度末までにすべて低公害車に切り替えたが、6割がハイブリッド車で、電気自動車はわずかだった。今後の販売はまず役所や企業向けが中心で、個人はその後になりそう。

 ◇ライバル・燃料電池自動車はどうなのだろう


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燃料電池自動車に水素を補給するため、関西国際空港島にオープンした「関西空港水素ステーション」=200757

 燃料電池自動車は、水素と酸素を反応させて電気をつくり、モーターを回して走る。理科の授業で「水を電気分解すると水素と酸素ができる」という実験をした人もいるだろう。その逆の反応を利用している。排出されるのは水だけで、排ガスも二酸化炭素(CO2)も出ないクリーンカーだ。車に水素タンクを積んでいる。水素を補給するための水素ステーション(ガソリンスタンドのようなもの)が必要となるが、設置は一部で始まったばかり。普及には時間がかかりそうだ。

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電気自動車はまだなじみがうすいけれど、みんなの暮らしや地球にとって、どんな車がいいのか、考えてみたいわね

ニュースがわかる 2008年4月号

【おすすめ本】
「未来を走れハイブリッドエコカー」(科学読み物-世界を変えた日本の技術1、後藤みわこ・文、学習研究社)
「走れ!ソーラーカー光と夢の3000キロレース」(中部博・著、大日本図書)
「電気自動車・リニアモーターカーを調べる」(はじめよう総合学習6、学習研究社)
「エコ電気自動車のしくみと製作」(日本太陽エネルギー学会・編、オーム社)

【関連リンク】

電動車両普及センター(電気自動車の仕組みなど)
三菱自動車(電気自動車「i MiEV」の特色など)
エリーカ(電気自動車「エリーカ」の特色など)
かながわの電気自動車への挑戦(EV普及を目指す神奈川県の取り組み)


電気自動車:六本木ヒルズに最高時速370キロの「エリーカ」展示

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六本木ヒルズに展示されている電気自動車「エリーカ」

 慶応義塾大学電気自動車研究室とエネサーブ、大和ハウス工業など約30社が産学連携で共同開発したリチウムイオン電池の八輪電気自動車「Eliica(エリーカ)」が、東京・六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」入り口で公開されている。

 エリーカは「Electric Li-ion Battery Car」(リチウムイオン電池車)の略。全長約5メートル、全幅約2メートル、重量約2.4トンで、5人乗り。ナンバープレートの数字「370」は最高時速370キロから付けられた。前後輪それぞれ四つの計八輪駆動車で、ガソリンで走るスポーツカーをしのぐ加速性能を実現している。

 原油高騰で現在、レギュラーガソリンは1リットル100円を大幅に超えているが、エリーカは深夜帯の電気料金100円あたり100キロ走行できるという。減速時にはモーターを発電機として使い、バッテリーに蓄積することで電気を回収できるという特徴もある。

 六本木アカデミーヒルズ40では、23日まで慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)の産学連携イベント「SFCオープンリサーチフォーラム」が開催され、そこでアンケートに答えると展望台無料入場券(当日券)がもらえる。エリーカの展示は午前10時~午後7時。【浜田和子】

 20071122

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