【岩手・宮城地震「お茶わんプロジェクトⅢ」完了の報告と御礼】
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 ―岩手宮城大震災支援―
お茶わんプロジェクトⅢ
ご協力いただいた皆様へ

                    特定非営利活動法人ひまわりの夢企画
                          代 表 荒 井 勣(いさお)

完了の報告と御礼
 全国から食器を集め被災者に届ける「お茶わんプロジェクトⅢ」は、別紙報告書の通り、全国から450箱の食器類が集まり、栗原市内3か所4日間の配布で無事に終了することが出来ました。プロジェクトに関わり、協力して頂いた皆さまに、主催者として厚く御礼申し上げます。

 企画の発信者(ひまわりオジサン)として少しだけ、感想を書かせて頂きます。

 震災がおきたのは、6月14日の事でした。神戸で、テレビのニュースを見ながら「遠いいなぁ~」と思いました。画面からは住民の悲痛な声が、読み取れました。数日経つと、行政側から「もう救援物資は要らない。義援金だけ欲しい」といった情報が流れてきました。
 また馬鹿な事を云っている。そんな事を云ったら、物どころか義援金も集まらなくなる。正直そう思いました。中越地震支援の後半位から、震災が起きると、そんな発表があるようになってしまいました。支援も、効率と受ける側の都合の究極の結論は、お金なのでしょうか?そのお金は何処に行くのでしょうか?
 そんなニュースを耳にすると、私は、居ても立っても居られなくなります。軽四バンに神戸の香り高きコーヒーを積み、7月3日夕方には、「ボランティアの募集はしていません」という栗原市社協の築館支所の玄関に立ちました。
 「神戸から1050キロ走って来ました」の言葉に職員さんが感動してくれて、翌日から避難所でのコーヒー出前とお茶わんの集積基地探しが始まりました。
 少ない情報を元に、高校・中学校と回りますがどちらもNOの返事。打ちひしがれている時に出会ったのが「くりこま高原自然学校」の佐々木さんでした。この出会いから全ての事が順調に運び、3回通い、別紙の報告書となりました。
 全国に呼びかけたら、温かい心を持った人はたくさんいます。
 支援とは、人と人とが支え合う事だと再認識しました。


 ―岩手宮城内陸大震災支援企画―
お茶わんプロジェクトⅢ 報告書
                   主催 NPO 法人ひまわりの夢企画(神戸)
1.お茶わんプロジェクトとは?
 大地震が起きると家も壊れますが、お茶わんも割れます。避難所から仮設住宅に移るまでの約1か月の間に、全国から未使用の食器類を集め、被災者に配布するという企画です。一連の実行組織と活動を、「お茶わんプロジェクト」と称しています。阪神大震災の経験を生かし、「困った時はお互いさま」の共助の心を、民から民に繋ぐプロジェクトです。初回は中越大震災、二回目は中越沖地震(柏崎)、今回で三度目になります。
2.食器の集積基地(被災地協力団体)
 くりこま高原自然学校(宮城県栗原市栗駒地区)代表 佐々木豊志
3.食器配布の協力団体
(1)くりこま高原自然学校 塾生及びスタッフ
(2)栗原市社会福祉協議会 築館支所職員
(3)近隣市町村からのボランティアスタッフ
4.食器の集積数(段ボ-ル箱・みかん箱大基準)
(1)くりこま高原自然学校到着分  7月10日~20日 285箱
(2)    同     期日遅れ到着分21日~31日  25箱
(3)神戸で集配・荒井直送分    7月18日      30箱
(4)配布会場に直接持ち込まれた分 7月19日~21日 110箱
                        集積合計450箱
5.食器の配布日と場所(栗原市内)
(1)7月19日 栗駒・風土館              90箱
(2)  20日   同                120箱
(3)  21日 花山・湖畔の里(高齢者福祉センター) 110箱
(4)8月 2日 築館・七夕チャリティ築の市      130箱
                        配布合計450箱
6.主催者からの御礼
 8月2日の配布会をもって、「お茶わんプロジェクトⅢ」が完了致しました。全国に呼びかけてくれたマスコミ各社、被災者でありながら集積を引き受けて頂いたくりこま高原自然学校、配布を快く支援頂いた栗原市社協の皆さん、そして食器を提供頂いた全国の皆さん、心より御礼申し上げます。
                         ひまわりオジサン・荒井勣


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「お茶わんプロジェクト@栗駒7月20日フラッシュ」
「お茶わんプロジェクト@花山7月21日フラッシュ」
「お茶わんプロジェクト@築館/七夕チャリティ築の市」


☆ FreeWay「移動の自由」メーリングリストから

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岩手・宮城地震/現地リポート
「お茶わんプロジェクトの秘密とは・・」

 “ひまわりおじさん”こと荒井勣(いさお)さんを追いかけて、宮城県の北、岩手県境まで、お茶わんを被災者にお配りするイベントに参加しました。

 7月19日と20日には栗駒の「みちのく風土館」で、つづいて21日に花山の「湖畔の里」で開催されました。いずれも大盛況、大成功でした。

 短時間に全国から寄せられた500箱近いお茶わんを、地元ボランティアの手で被災された住民にお配りする、それだけのことが感動的なのはなぜか。

 実は今回は写真を撮りまくりました。被災地では初めてのことです。それが許されると感じたからです。そしてお茶わんの重大な秘密を知りました。

 荒井さんが「みなさんの笑顔をもらった」と言われる、そのことの意味がよく分かった気がします。癒されるのはボランティアの側だったんです。

 まず写真を見てください。うまく伝わるかどうか保証はできませんけど・・
(つづく)

移動支援フォーラム 長谷川
http://ido-shien.mobi/

◎お茶わんプロジェクト/栗駒7月20日フラッシュ
http://ido-shien.mobi/ochawan/kurikoma.html
◎お茶わんプロジェクト/花山7月21日フラッシュ
http://ido-shien.mobi/ochawan/hanayama.html

サイト◎“ひまわりおじさん”のページも・・
http://ido-shien.mobi/volunteer/sunflower.html


FreeWay☆trash☆20jul08

岩手・宮城地震/現地リポート
「お茶わんプロジェクト@栗駒~花山」

 秋田・岩手・宮城三県にまたがる栗駒山、その麓で起きた岩手・宮城内陸地震は、だれも予想しないできごとでした。しかし予想しないといえば先の中越地震も、去年の中越沖地震もだれが予想したでしょう。

 それはそうと、ひまわりおじさん荒井勣(いさお)さん主宰の、NPO法人『ひまわりの夢企画』が展開する、ユニークかつ秀逸な『お茶わんプロジェクト』も、中越・中越沖につづいて3回目になりました。

 呼びかけに応えて短時間のうちに全国から、400箱をこえるお茶わん・お皿が届けられ、その中には山古志中学校からのものもあり、あたかも支援の輪が感動の輪へ、あたたかい波紋を呼んでいるようです。

(つづく)

◎お茶わんプロジェクト@花山(はなやま)
日時:7月21日13時/会場:花山~湖畔の里
どなたでも地震でお茶わんが割れた方どうぞ

サイト◎お茶わんプロジェクト~岩手・宮城へ
http://ido-shien.mobi/volunteer/sunflower.html

FreeWay「移動の自由」メーリングリスト
http://groups.yahoo.co.jp/group/free-way/


岩手・宮城地震:
お茶わんで元気に…NPOが提供呼びかけ

 神戸市のNPO法人「ひまわりの夢企画」代表の荒井勣(いさお)さん(62)が、岩手・宮城内陸地震の被災者に食器を届ける「お茶わんプロジェクト」に取り組んでいる。自分も阪神大震災で被災した経験から、「温かい食事をお皿で食べられてこそ復興に向けて力が沸く」と、皿や茶わんなどの食器の提供を呼びかけている。

 荒井さんは95年1月の阪神大震災で、神戸市の自宅にあった食器のほとんどが割れ、「ご飯を食べる食器すらも失ってしまった」と意気消沈した。

 04年10月、新潟県中越地震が起きた時、「同じ思いの被災者は多いはず」と感じ、食器を募って届ける取り組みを始めた。神戸市民らから集めた段ボール1248箱分を6回に分けてトラックに積み込み、長岡市などの仮設住宅で無料配布した。07年7月の新潟県中越沖地震でも約1100箱分を届けた。避難生活で弁当や紙皿での食事が続いた被災者には喜ばれ、集めた食器すべてが行き渡った。

 3回目となる今回は、宮城県栗原市の民間野外教育施設「くりこま高原自然学校」(佐々木豊志代表)が趣旨に賛同し、集積場所の提供と配布時の協力を買って出ている。集まり次第順次、同市の被災者らに無料で配る予定だ。荒井さんは「皆さんの助け合いの気持ちをお茶わんに託してほしい。結婚式の引き出物など、せっかくもらったのに使われていない食器を提供して欲しい」と話している。

 送り先は〒989-5372宮城県栗原市栗駒松倉中山田16 くりこま高原自然学校「お茶わんプロジェクト係」。20日必着。食器は未使用に限る。問い合わせは078・787・7387荒井さん。【堀文彦】

毎日新聞 2008年7月11日 15時00分

「お茶わんプロジェクト@栗駒7月20日フラッシュ」
「お茶わんプロジェクト@花山7月21日フラッシュ」
「お茶わんプロジェクト@築館8月2日/報告と御礼」
HIMAWARI no Yume Kikaku