Kashiwazaki
ひまわりサンタ@柏崎2008年12月23日
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ひまわりサンタ、被災地訪問
Pasted Graphic
 神戸の思いが詰まったクリスマスプレゼントを―。中越沖地震の被災者を励まそうと、全国の被災地でボランティア活動を続ける神戸市のNPO法人代表荒井勣さん(62)が23日、柏崎市の仮設住宅2カ所を訪れ、神戸で集めた食器や毛布などを入居者に贈った。
 荒井さんは、中越地震被災地でヒマワリを植える活動などに取り組み「ひまわりおじさん」の愛称で知られる。「同じ痛みが分かる神戸の人たちは、皆さんを忘れていませんよと伝えたかった」と言う。
 神戸市民に食器や毛布、食品、文房具などの提供を呼び掛け、段ボール約650個を集めた。岩手・宮城内陸地震の被災地に送ったほか、柏崎市訪問前に旧山古志村を訪れた。この後、能登半島地震被災地に向かい神戸の思いを全国の被災地に届ける。
 同市曽地の仮設住宅集会所では、ヒマワリにちなんで黄色いサンタの衣装を身にまとった荒井さんが、入居者ら約20人にプレゼントを手渡した。この日は新津南高の軽音楽部によるコンサートも開かれ、生徒がギターの弾き語りで「ふるさと」「なごり雪」などを歌い、入居者を慰問した。3年生の東條訓之君(18)は「熱心に聞いてくださる姿を見て、逆に励まされました」と話した。
 仮設住宅で暮らす倉部ヤスさん(83)は「地震のことを忘れ、楽しい時間だった。神戸からの心の込もったプレゼントや高校生の演奏に感謝してます」と笑顔を見せた。
新潟日報2008年12月23日
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中越沖地震:神戸から柏崎にクリスマスプレゼント届く /新潟
 柏崎市の仮設住宅で暮らす中越沖地震の被災者に23日、クリスマスプレゼントが届いた。阪神大震災を経験した人たちが、神戸市の中・高校生の呼びかけに応えて寄せた食品や日用雑貨品など。震災から2度目の冬を迎えた柏崎の被災者にも笑顔が広がった。
 プレゼントを呼びかけた子供たちは13~18歳。95年の大震災の記憶はほとんどないが、炊き出しなどで全国のボランティアに助けられた話を聞き、恩返しに企画したという。
 神戸市のNPO「ひまわりの夢企画」代表の荒井勣(いさお)さん(62)らがこの日、集まった約650点の一部を柏崎に運んだ。阪神での仮設暮らしの経験から、食器など実用的な品物が多いという。
 柏崎市駅前2の仮設住宅集会所で行われた寄贈のイベントでは、「七転び八起き」など応援メッセージが書かれたミカンがプレゼントされ、集まった被災者たちは童謡を合唱しながら「仮設を出る来年への元気をもらった」と喜んだ。
 04年の中越地震後から、県内の被災地訪問を続けている荒井さんも阪神の被災者で「つらいことも人生の一こま。皆さんも、何年かしたら応援する側に回って」と話していた。【根本太一】
毎日新聞 2008年12月24日 地方版
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HIMAWARI no Yume Kikaku