Atomic Bombing Exhibit
第5回「原爆の図展」文京区

CA3A0003012-0001

作品解説:「母子像」
 家の下敷きとなり、燃え盛る中を、親は子を捨て、夫は妻を、妻は夫を捨てて逃げ惑わねばなりませんでした。それがほんとうの原爆の時の姿なのです。だが、そうした中で不思議なことに母親が子供をしっかりと抱いて、母は死んでいるのに子供が生きているという、そんな姿をたくさん見ました。

展示期間:
7月28日(火)~7月31日(金)

展示時間:
9時~18時(初日は11時開始、最終日17時終了)

展示場所:
文京シビックセンター1階展示室2

アクセス:
都営三田線、大江戸線春日駅1分
東京METRO丸の内線、南北線後楽園駅3分


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ご挨拶

 8月6日と8月9日、それは人類にとって忘れることのできない、忘れてはならない日です。私たちは原子爆弾のもたらした被害の実態を心に刻み、人類が初めて受けた衝撃を語り継ぎ、平和な日本を守り抜く決意を新たにしたいと考えます。
 原爆投下後の広島の惨状を目の当たりにした丸木位里、俊夫妻はアメリカ占領下で殆ど原爆の被害の報道が許されず、写真も数枚しか残されていない状況のなかで、自分たちの見た地獄のような光景を絵にして世界に訴えようと決意しました。そして35年の歳月をかけて「原爆の図」全15部(180cm×360cm)を完成させました。
 文京区の「原爆の図展」は五回目になりますが、今年も広い展示室を確保し「母子像」、「虹」及び原爆の図の西陣織の緞帳を展示します。また、1945年8月6日の原爆投下時に広島にいた位里の母の丸木スマの「原爆の図」デッサン、位里の妹大道あや「ヒロシマに原爆が落とされたとき」の原画および、被爆者の描いた原爆の絵も展示いたします。

丸木美術館理事
原爆の図を見る会事務局長 市川一郎


皆様

 鴇田です。コツコツ続けて来た原爆の図展も今年で五年目となります。
 今年は、丸木位里、俊夫妻の作品に加え、70を過ぎてから独学で絵を始めた位里氏ご母堂のスマさん、妹の大道あやさんの作品を併せて展示し、「親子四人のピカ」をテーマにしようと、昨年より準備してまいりました。
 その間、北朝鮮による再度の核実験、アメリカ海軍による原子力空母の横須賀母港化など、非核平和の人類普遍の願いに逆行するニュースも多く入ってまいりました。私たちの細道も、決して平坦ではないなと決意を新たにしたところでございます。
 ご観覧のほど宜しくお願い申し上げます。

原爆の図を見る会々員 鴇田昭裕
(080-6592-8641)

主 催 「原爆の図」を見る会・文京
     (03-3812-5506)
後 援 文京区教育委員会

NPO IDO-Shien Forum